浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「講演集」より。

2014-09-21 00:34:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

            恩師のご著書「講演集」より


                  講演集、 一


         「地上にさ迷う意識と現代医学」


この間、中学三年生のお譲ちゃんが私の所に来られたのですが、
手が自動運動を起こして止まらず、物凄く動くのです。
体育祭の練習中に運動場で突然過呼吸状態になったそうです。
その後遺症として手に激しい痙攣が残り、ひどい勢いで振動を続けて止まらないのですね。
寝ている時は止まっているのに、起きると左手の肘から先が左右に大きく振幅運動をし続ける。
二週間程して全く声も出なくなったそうで、顔の相も変わってきております。
高等受験の年で、本人もご家族も辛い思いをされたでしょうが、病院をいくつ回っても
治らなかったようです。

そのお譲ちゃんの肩に手を置かしていただいてお祈りをしてから、その災いをしている
者に対して言いました。
「この方に災いしてはなりません。
あなたもこのように災いしている限り、
御自身救われることができません。
法を悟って、あの光の世界に救われなさい。
しかし正しき教えを悟ることは至難の業です。
ですから今日のご縁をもって私があなたを救います。
この方から離れて私の中に入って来なさい」と言って、
私の中に入っていただきました。
未熟な私ですけど、その方達よりは心に光が満たされております。
迷うている方は必ず闇です光を持って迷うことはできません。
明かりがないから人は迷うのです。

どうぞ私の中に来なさいと言うのは、これは愛ですね。
愛をもってお招きしますと、入って来ることができます。
大変有難いのは、私が心を開いて招じ入れない限り、
絶対に入ることはできません。
なぜかと言いますと、光の中に闇は入ることができないのです。
光の中にはどれほど深い闇であっても忍び込むことはできません。
これは自然の法です。
しかし愛をもって迎えればその闇を包むことができます。
そして、神の光によって闇を消し、その方をあの世のふるさとへお送りしました。
それでもまだお譲ちゃんの手は動き続けておりますが、
それはこれまで何カ月か動き続けていたので、慣性の法則で筋肉が動いているのです。

「気持ちを楽にして、心を落ち着けなさい」と言いますと、
手の動きはスーッと止まりましたね。
「もう大丈夫です、ものを言いなさい」と言いますと、
「はい、もう言えます」といって話しされたのです。
お母さんは感極まって喜びのあまり大声をあげて泣き伏しておららました。
「お母さん!!」と呼びかけて、二人で抱き合って泣いて喜んでおられました。
ほんとうに嬉しかったですね。
その夜は家に帰ってピアノを弾かれたそうです。
長い間お母さんが食事も食べさておられたのですね。
それが一瞬にして完全に治るというのはまさに奇蹟です。


             ~ 感謝・合掌 ~




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