恩師のご著書「講演集」より
講演集、 一
「悪魔の正体」
先の続き・・・
太陽は自らを燃焼させ、自らを犠牲にし、
その結果として現れる熱と光(慈悲と愛)を他に与え給います。
太陽の如く生きることこそ偽我を克服する生き方です。
サタンを退ける生き方です。
布施の心です。
よく自分の気に入らない人から言葉をかけられて、返事もしない、
ひどい人はツンと顔をそむけるような人があります。
しかし太陽の熱、光は万象万物いっさいのものに対して、
絶対に差別はなさらない。
すべてに対して平等に光を与え給います。
私達もいっさいのものに差別の行想言は慎むべきだと思います。
一つに自分に対して気に入らない行為をされると、
相手の気に入らないことを二倍、三倍にして返してやるという人もあります。
私達が太陽に向かってどれ程太陽の悪口を言っても、
太陽はさんさんと愛の光を与え給います。
復讐も太陽の心から遠く離れてしまいます。
しかしもし天に向かって唾すれば、その唾は自分に降りかかるでしょう。
あれをしたのに喜ばない、これをしてあげたのに礼を言わない、
あれこれしてあげたのに感謝の金品を持って来ない、
お礼もしないなどと言って怒っている人を見ます。
太陽は熱、光をいっさい無報酬で与え給います。
私達も常に太陽の心を我が心にいただき、日々の生活の中で、
自分の想念行為は太陽の心にそっているか、太陽の心から離れていないか、
一瞬一瞬をきびしく見つめる練習をしてみたいと思います。
世の中は多く語って非難され、少なく語って非難され、
黙っていて非難されるというふうに、非難を受けない者はないと言われます。
しかし私達法を学ぶ者は、それをいただかなかったならば、
その過ちはその人のものであって私達のものにはなりません。
太陽の心に逆らった想念行為こそ、
私達を苦悩の地獄へ誘い込む悪魔の正体と思って下さい。
~ 感謝・合掌 ~