浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「講演集」より。

2014-09-14 01:04:21 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御著書「講演集」より ~


              講演集、 一

     「母娘の責め合いと反省の功徳」


先の続き・・・

この母娘の場合、
娘さんのほうも親に背いて親を苛めることを自覚できていないし、
又親もなぜこの子は自分を責め苛めるのが分からなかったのです。
ところが反省してこの子の上に思いを致し、
この子は辛かっただろうと懺悔した時、
悪いことをした、
可哀そうだったという思いに目覚めてきたのです。
お母さんが、その思いで娘さんの前に手をついて詫びたら、
娘さんの心も開かれたのですね。
毎日が地獄だったのがいっぺんに変わってしまって、
忽にして極楽の世界です。
信じられないことが起こります。

これを反省の功徳といいます。
反省させてもらい、自分の至らないことに目覚めますと、
今迄の憎い、許せない、
いやらしいと思った心が忽にして消えてしまいます。
自分の過ちに目覚めるのが反省ですね。
幼い頃から悪いことをしたら「お前反省しろ」と言われたものですが、
そういう意味の反省ではなくて、自己を常に振り返って、
過ちはなかったか、道をはずれてはいなかったと、
自分自身の過去を追求することです。
これが幸せに目覚める一つの功徳です。
自分が正しいと思う間は絶対に救われません。
悪いことをした、申し訳なかったと気付いた時に、
自分自身が救われます。


       ~ 感謝・合掌 ~





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