~ 恩師の「心行の解説」上巻より ~
講演 十
「さらに諸天善神あり」
先の続き・・・
それともう一つ付け加えます。
「この地を所有し、この土地において生活をし、
この地に思いを残す霊、また、
かつてこの土地において神として祀られ、
或いは仏として祀られておられた
諸霊も共に聞きなさい」。
これは土地の因縁といいまして、
昔この場所に神として祀られ、
ご神体と称するものの中に、
これは石でも彫刻でも金仏でもそうですが、
神として仏として意識を持っておったものが、
土の奥深くに埋められた場合、その上に家を建てた
時などは、必ず災いを起こしてきます。
ですから、そういうものも一緒に聞きなさいと
言ってから、「この地上から執着を離すことです。
この地に執着を持っては救われません。
この地上において生活をいたしました五十年、
百年間をよく振り返りなさい。私たちはこの
肉体の五官の煩悩のゆえに、ある時は怒り、
ある時は妬み、謗り、愚痴、恨み、憎しみ、
足ることを知らぬ欲望に捉われて、
自分の心を自分で苦しめてきたはずです。
そのようなことはなかったですか」と
聞いてみますと、
成仏した人はそんなものはありませんが、
成仏できないでいる人は皆、
必ずその思いを持っております。
~ 感謝・合掌 ~