恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
先祖供養の窮極の目的
先の続き・・・
「もし、お仏壇の中に意識を持っておられるご先祖様がおられましたら、
私の申し上げることをよく聞いて下さい。
仏壇の中に思いを残しては、成仏ができないのです。
あの世とこの世とは、世界が違います。
私たちは、この世を去れば、ほんとうの心のふるさとに帰ります。
仏教では極楽と申しております。
キリスト教では天国と申しています。
その世界に帰ってこそ、ほんとうの成仏ができるのです。
ですから、この地上から一切の思いを離して下さい。
この地上において生活された五十年、
百年の間をよく振り返ってみて下さい。
私たちは、この肉体の故に、或る時は腹も立てました。
又、愚痴、恨み、憎しみを持ちました。
そのような時、皆様の心は如何だったでしょう、
苦しくはなかったですか」と、
聞いてみるのです。
苦しいのは当たり前ですね。
「その苦しみこそ心の錘となって、
その為に光の世界へあがることができないのです。
ですから、よく自分の人生を振り返って、
自分の行いを反省し、心の苦しみを
作った原因があれば、まことの神にお詫びしなさい。
その時、必ず心は安らぎます。
心が軽くなります」といって、話をさせてもらいますと、
皆さんが自分の人生を振り返ってくれますね。
「自分の心を苦しめたことによって、
天にあがることができないことを知って
下さい」と話をさせてもらって、三分から五分経ちますと、
仏壇がパァーと
光り輝いてきます。
仏壇に触れもしないのに光り輝いてくるのはなぜかと言うと、
その仏壇の中におられた諸霊が、極楽へ行って下さったからです。
そう思います。
即、変わります。
長い時間は要りません。
心から悔い改めた時、私たちのどのような罪も過ちも許されます。