浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-03-04 23:59:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
      恩師のご著書「講演集」より

               講演集、三

        先祖供養はまず己が成仏すること


先の続き・・・

私たちの子供は「病気で苦しい」とか、
「貧乏だから叶わん」とか、
「お金を下さい」とか、「喧嘩ばかりして悲しい」とか、
言ってきたとしたら、
親の立場としてどんなに苦しいか分かりません。

代われるものなら代わってやりたいと思いますが、
肉体をもっていても、
代わってやることはできません。
死んだら、今度は急に力が出るのかと言うと、それは出ません。
親が子を思うように、先祖様も私たちを思って下さいます。
可愛い、いとしいその血縁の者が、
嘆き苦しむのを喜ぶご先祖様はどこにも
ありません。

ましてや、罰を当てるご先祖などがあったら堪りません。
ご先祖様が祟ったとかいいますが、
そんなことはあるはずがないのです。
しかし、ご先祖様が迷っておられますと、
苦しい故にその苦しみを訴えて
こられる場合があります。

もし、頭痛、腹痛で、それを肉体の苦しみということを
悟ることができない方は、
あの世へ行っても苦しんでおられますね。
そういう方がもし苦しみを訴えてこられた時、
肉体を持った自分の可愛い子供に、
同じように現れる場合があります。
だから、罰を当てておられるのとは違って、
救いを求めておられるのです。
そこを誤解してはいけません。


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「御垂訓」

2021-03-04 00:29:25 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      恩師のご著書「講演集」より

               講演集、三

         先祖供養はまず己が成仏すること


ご先祖様についても、同じことが言えます。
ご先祖様を地獄へ落とそうと、極楽へお上げしようと、
それは私たちの生活態度の中にあるのです。
「南無妙法蓮華経」または「南無阿弥陀仏」と言って、
三時間も四時間も拝んでいても、
自分たち親が喧嘩ばかりして不調和な生活をしておりましたら、
いくら拝んでも駄目です。

ご先祖様に成仏していただこうと思えば、まず己が成仏し、
自分が救われることです。
ご先祖様というのは、私の上にはお父さんお母さんがあり、
そのお父さんお母さんの上には、又それぞれお父さんお母さんがおれれます。
三十代溯っただけで、なんと、十何億という数になるそうです。
だから十何億というご先祖様の尊い縁の凝固したのが、私たち一人一人です。
ですから、何々家先祖代々という一本の筋かと思いますと、
そんなものとは違って膨大なご先祖様の筋があるのです。

それこそ十何億という大勢のご先祖様の因縁を頂いて生まれた私たちですから、
その大勢の方の良いところ、悪いところを頂いているはずです。
今、肉体を頂いた自分が救われた時、自分に縁あるご先祖様は成仏して下さいます。
自分が苦しんで迷っていて、どうしてご先祖様を救うことができますか。
ご先祖様の前で自分の悩みや苦しみを聞かせることが大変先祖不孝です。


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