浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-03-12 01:04:59 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  恩師のご著書「講演集」より

              講演集、三

          偶像は神理を伝えない


「多宝塔だと」いって、大きな塔を建てた人があります。
あれはA宗教で、信者さんに多宝塔を買わせて、
千日講といって千日拝むのだというのですが、
そんなものを拝んでも、何の意味もありません。
モーセは、「偶像を信仰してはならない」と言っておられます。
偶像とは、人が手をもって作った形あるものです。

人間がその手をもって作った物は、
その材料が金であっても木であっても、
又、ちゃんと目があり、鼻があり、口があり、
手足までついていても、動くことはできません。
偶像は動かないものです。
目がついていても、見ることはできませんし、
耳がついていても、聞くこともできません。

口がついていても、ものを言うこともできない、
そんなものがどうして人を救うことができるでしょうか。
聞くことができないものに、
こちらからいくら頼んでも聞こえるはずはないし、
話すことのできないものが、どうして神理を伝えてくれますか。

形ある人間が作った偶像は、見ることも、
聞くことも、喋ることも全くできません。
なぜかというと、その中には神の命がないからです。
神の生命が通じていないから、生きるものとは違うのです。
神とは、人が作ったものではなく、人を造り給うた自然の力、
これこそ、ほんとうの神様です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする