恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
この世における償いの法則三つ
しかし、この世には償いの法則というのがあるのですね。
犯した罪は自分が償わなければなりません。
まず、その罪の消滅のために、「善行を積むこと」です。
亡くなった方は意識の世界ですから、悔い改めれば許されます。
しかし、この世に生きて肉体をもっておれば、過ちを認めた時、
これを悔い改め、そして償いの善き行いを積むことによって
贖罪することができます。
中国の方は、それを短い言葉で「止悪作善」と言って、
悪をとどめて善を積みなさいとお説きなっています。
私たちはあのAさんの幼な子のように、綺麗な心で生まれてきたのです。
神が私を通して現わされるその光を、あの幼な子が見ておられるのです。
だから礼拝をされます。
それが成長するにつれて心を暗くしていきます。
怒り、憎しみ、不安、増上慢によって、
やがて心を真っ黒にしていきます。
ではどうしたら、この真っ黒になった私たちの心を
また元のあの幼な子の心に戻せるかです。
まず怒り、憎しみ、妬み、愚痴、恨みを止めることです。
即、断つことです。
それに代わって、今度は善い行いを積み重ねていくと、
いつの間にか清らかな心に戻るはずです。
これが善き行いによる償いの行為です。