浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2021-03-25 23:58:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
  恩師のご著書「講演集」より

               講演、四

       初めての東京講演、まさに天上界のお計らい


先の続き・・・

今日、ここにお集まりの皆様のほとんどが、
高橋信次先生にご縁のあった方だと思います。
先生は、「身近にあっても、遠き弟子、遠くにあっても、身近な弟子」と、
このように説いて下さいました。
私は信次先生にご縁のありました当時、名もない一会員でございまして、
先生から直接ご指導を受けたことは一回もありません。

しかし、先生がお亡くなりになりました時は、
三日間気が狂ったように泣き叫びました。
泣いて泣いて、泣き叫んで、家族の者は気が狂ったと思ったそうです。
それほどお慕い申し上げておりました。
「身近にあった弟子の方でも、そのような方はありませんでした」と
、昨夜お話した方は言って下さいました。

遠く離れておればこそ、余計にお慕い申し上げていたのだと思います。
先生がお亡くなりになって、
「せっかく、今生めぐり合った先生が、突如として
あの世へお帰りになってしまい、私はこの先どうしたらいいのか、
どのようにして生きたらいいのだろか」と、
心の支えを全部失ったように思いました。

お釈迦様がお亡くなりになった時、
最期までお側にお仕えになった阿難さんが、
だんだん身体の弱っていかれるお釈迦様に、
同じようなことを泣いてお願したそうですね。

その時、お釈迦様は「この老いた身を見て何を嘆くか、
私のこの肉体は、
すでに革紐の助けを借りなくては動かない古い車輪のようなもので、
この肉体はやがて滅んでいくものである。
私のこの肉体に捉われることなく、私の説いた法を拠り処としなさい。
自らを拠り処として、他に頼ることなかれ」とおっしゃったのですね。
このお言葉が心の底から湧き上がってきました。


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「御垂訓」

2021-03-25 00:02:28 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
     恩師のご著書「講演集」より

               講演、四

       初めての東京講演、まさに天上界のお計らい


先の続き・・・

私たちがこの地上に生命を頂き、
生まれさせていただきましたその志とは、
「調和を目的として人々と互いに手を取り合って助け合い、
補い合うこと」です。
その志を果たして、私たちはいつの日にか体験しなければならない
死の世界へ帰っていくのです。

山は青く水は清きふるさとへ迷うことなしに帰りたいと思います。
門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし
これは一休様がお詠みになった歌ですね。
「おめでとうございます」「おめでとうございます」と言って、
新年を祝いますけれども、
これは確実にあの世に帰る旅路に一里塚を越えていくということですね。

そして、いよいよあの世へ帰る時が来ました時、
私たちはほんとうのふるさとへ迷うことなしに帰らなくてはいけません。
東京の皆様は、
もう十何年前お亡くなりになりました高橋信次先生にご縁の方が多いと思います。
信次先生は「心行」という心の行いを説かれたものを書き残して下さいました。
私のお話会の前には、必ず、「心行」を朗読させていただいております。
お慕い申し上げた偉大な先生をお偲びしながら、今回も、いつものように
「心行」を朗読させていただきますので、よろしくお願いいたします。
―――「心行」の朗読―――
ありがとうございました。


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