浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2023-02-03 00:07:58 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 三

        高橋信次先生の教えに導かれて

先の続き・・・

泣いて泣いて、泣きあかした末に、先生はテープの中に、またご著書の中に、
その教えの総てを説いて下さったいることに思い至りました。
又、お弟子である偉い先生の所へ、意識で信次先生からの通信があったと聞きました。
お釈迦様が涅槃にお入りになります時、だんだんと肉体が衰えていかれます。
その時、お釈迦様の側でずっとお世話をなさった阿難尊者という方が、
「仏陀、私たちを残してなぜあの世にお帰りになるのですか。
私たち未熟な者を残して仏陀があの世へお帰りになった後、
私たちはどのようにしたらよいのですか」と泣いて、お釈迦様に取りすがったそうです。

その時、お釈迦様は「阿難よ、何を嘆くか、この老いた身を見て何を嘆くか。
私の身体は、すでに革紐の力を借りなくては動くことのできないあの車輪の
ようなものである。
このような肉体はやがて朽ち果てるものである。
そなた達は私の説いた法に帰依しなさい。法を拠り所としなさい。
そして、自らを拠り所としなさい。
他を頼ることなく、日々に精進せよ」とお説きになりました。

信次先生も最後の通信の時、意識でそのような通信を送ってこられたそうですね。
先生はご著書に或いはテープに、その教えを説いて下さっています。
お釈迦様の当時はテープもございません。
経文さえ無かったのです。
お釈迦様に説法していただいた教えを口伝えに伝えたものですから、
そのことを思えば、私たちは学ぼうと思えば、
先生のテープはいつでも聞かせてもらえますし、
ご著書も本屋さんに行けばいつでも求めることができます。
その教えを拠り所として、そして自分自身を拠り所として、
他に頼ることなく生きたら、何も迷うことはなかったはずです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする