浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-11-01 00:42:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓


   恩師のご著書「思いの中に生きる」より


      「感謝する」とは


先の続き・・・

ところがよく考えてみますと、

必ず一つ、一つずつを思っています。
禅定して、「今日は心を統一して

禅定三昧に入ってみたい」と思っている時、
誰かが下駄の足音をカタカタと

鳴らして通ったとします。
「ああうるさいなあ」

「今の下駄の音は重そうだからたぶん男だろう」
「あれは大分よく肥えた人にちがいない」

「どこの人かなあ」
「今頃、何をしに来たのだろう」・・・・

もう次から次へと休むことを知らず
思いが飛び回りますが、

必ず一つずつだけ思っています。
「ああ悲しい、ワッ嬉しい」

この思いを同時に思うことはできません。
また、怒り狂いながら心に

安らぎを持つこともできません。
必ず一つずつだけを思っています。


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