生涯いちエンジニアを目指して、ついに半老人になってしまいました。

その場考学研究所:ボーイング777のエンジンの国際開発のチーフエンジニアの眼をとおして技術のあり方の疑問を解きます

ホトトギスとルリタテハ

2017年09月30日 09時26分09秒 | 八ヶ岳南麓と世田谷の24節季72候
秋分(9月23日から10月7日ころまで)

秋の七草(その2)ホトトギスとルリタテハ

 秋の七草は、万葉集の山上億良の次の歌に始まるといわれている。
秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花、萩の花 尾花 葛花 撫子の花、女郎花 また藤袴 朝貌の花。



 ここに活けた花々は、風のために庭で倒れたものを集めた。ホトトギスはこちらでは今が盛りだが、東京ではとっくに終っているのが通常。しかし、今年の東京の庭ではまだつぼみが漸く膨らみ始めたところだった。残暑のせいとも考えられるが、今年は、烏山の庭に瑠璃タテハが卵を産んでいった。瑠璃タテハの幼虫は食欲旺盛で、一匹で2本分の葉を平らげてしまう。この幼虫はこの葉っぱしか食べないので、食べ尽くすと大変なことになる。数年前の前回は危機だった。八ヶ岳では、葉は見事に茂るのだが、瑠璃タテハはついぞ見かけたことがない。第一、あの超グロテスクなトゲトゲの芋虫はこの辺りの景色には似合わない。



 ここまでは、2013年10月12日の原稿だ。

 やっと涼しくなった東京に戻って5日目。パソコンが壊れてアタフタとした日々がようやく終わって、庭の手入れを始めた。ちなみに私のパソコンは東京と八ヶ岳南麓を300回以上往復している。新たなパソコンを買うときに、「HDDは車の振動に弱いので、SSDに替えなさい」と言われた。今度は大丈夫だろうか。

 

 ところで、東京の庭のホトトギスがやっと一輪咲いた。しかし、横を見ると、2本が丸坊主になっている。少し離れたところに数十株があるのだが、そこは日陰で生育がわずかに遅く、つぼみが固い。


 
 まさかと思ったが、すべての葉の裏を調べた。「いたいた」わずか一匹だが、明らかにルリタテハの幼虫だ。




 4年たって戻ってきたのであろうか。とにかく、貴重な一匹なので、成長を見守ることにした。