「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」 2018年1月21日-5月6日 国立国際美術館
トラベラーってなんやねん?
国内外の現代美術を中心に収集、展示してきた国立国際美術館。本展覧会は、開館40周年記念展。本展のために選りすぐりの所蔵作品に新作、パフォーマンスと盛りだくさん。ジャンルも様々。「この展覧会を目撃する人全てが、時間と空間を越え た「トラベラー」となり、縦横無尽に想像力をめぐらせることのできるまたとない機会となるでしょう。」ということらしい。
私も「トラベラー」となり、縦横無尽に遊んだ。
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アローラ&カルサディーラ<Lifespan> パフォーマンス 約15分
40億年前の地層の石が天井から吊るされている。3人のパフォーマーが石を中心に息を吹きかけたりしてパフォーマンスをし、息の音や口笛で音を紡いでいく。見学していた女子学生が「涙が出そうでした」と言っていたが、私も心を揺さぶられた。音は録音ではなく、すべてパフォーマーが出す音。口笛は合唱のようにハモって美しい。楽譜があり、パフォーマーは練習を積んでオリジナルに忠実に再現しているとか。このパフォーマンスは毎日行われており、平日は14:00から、土日・祝日は11:00,15:00から。私は、知らなかったが、偶然見ることができ、ラッキーだった。ぜひぜひ見てほしい。
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榎忠<大砲> 作品
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大砲の向こうにあるのが 笹本晃<ランダム・メモ・ランダム> 映像 約11分
穴の上に吊るされた戸棚が下りてきて、人が戸棚からメガホンをとりだし、穴の中に落とす。戸棚を引き上げると、人が穴に入り、ピョンピョンと跳びはねる。「穴!」「上から見ると恐怖」「下から見ると希望」とメガホンで叫ぶ。穴は上から覗くと恐怖だが、穴の中から見上げると希望。深い。穴から人が出て来て、戸棚を再び下ろしメガホンをしまっておしまい。
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ロバート・ラウシェンバーグ<至点> 作品
78年に収集したものの、機械の脆弱性から今回大規模修理をして再び公開。
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自動ドアが5枚。通るには整理券(30分間に5人のみ)が必要。たまたま聞いたらあると思うと係員さんが言うので、地下1階まで急いで上がって整理券をゲット。自動ドアを通るとなんかうれしい。上下に照明があるせいか、近未来的で不思議な空間。
●カリン・ザンダー<見せる:国立国際美術館のコレクションを巡るオーディオ・ツアー> 音声 白い壁に作家名と数字の入ったカードがズラリと並んでいる。「何だ、これ?」と思っていたら、係員さんが寄ってきてヘッドフォンと機械を貸してくれる。機械に数字を打ち込むとその作者の声やパフォーマンスの音が聞こえる。143名分もあるので、気になる作家の音声を聞いたほうがいいと思う。私は、森村泰昌さんの音声を聞いた。「芸術家は嘘つき」「嘘をついた芸術家の嘘は」という言葉にクスリ。
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大竹伸朗<時憶> 作品
紙、布、木などが重層的に地層のようになっていて、おもしろい。
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大竹伸朗<時憶/フィードバック> 作品
くるくると回る盤の上で吊るされた針金の人形が盤に引きずられながら踊っている。「人生って、こんなものかなあ」とふと思った。
●テレサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラー<フローラ> 映像30分 同じ音声で裏表違う映像が流れている。ジャコメッティと恋人関係にあったフローラ・メイヨの話。一方は、息子から見た母。一方は、フローラの再現映像。不覚にも泣いてしまった。すばらしいショートムービー。
●ティノ・セーガル<これはプロパガンダ> パフォーマンス 突然、係員さんがきれいな声で歌い出す。本当にいい声!
●ロバート・スミッソン<グルー・ポア> 写真 ドラム缶に入った液体をドラム缶を倒して流していく連続写真。流れた跡が偶然にも素敵なのだ。
●笹本晃<Yield Point(降伏点)> 映像や作品や動く作品や。鉄の棒が引き伸ばされて切れたり、板が押されてたわんだり、ビニールが切れるまで伸ばされる映像あり。ゴミ箱のゴミ袋がブワ~と膨れる作品あり。ごった煮のようでおもしろい。
●塩田千春<バスルーム> 映像約5分 泥水がはられた浴槽に入っている女性が泥水をかぶる映像。モノクロの映像なので泥水が血に見えたりする。苦しそうに見える表情は何を意味しているのか。考え込んでしまう。
よかったの一言。ただ、映像作品が多いので時間が足りない。このあと中之島香雪美術館へ行こうと思っていたのだが、無理だった。3時間では足りない。<フローラ>は両方の映像を見たので1時間かかったもの。しかし、見る価値はあったな。時間がなくて見られなかった映像にも おもしろいものがあったはず。時間がなかった人が多かったのか、使用済みの鑑賞券を持っていくと2回目は半額で見ることができる。須田悦弘<雑草>を見逃したから、もしかしたら又行くかも。
トラベラーってなんやねん?
国内外の現代美術を中心に収集、展示してきた国立国際美術館。本展覧会は、開館40周年記念展。本展のために選りすぐりの所蔵作品に新作、パフォーマンスと盛りだくさん。ジャンルも様々。「この展覧会を目撃する人全てが、時間と空間を越え た「トラベラー」となり、縦横無尽に想像力をめぐらせることのできるまたとない機会となるでしょう。」ということらしい。
私も「トラベラー」となり、縦横無尽に遊んだ。
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アローラ&カルサディーラ<Lifespan> パフォーマンス 約15分
40億年前の地層の石が天井から吊るされている。3人のパフォーマーが石を中心に息を吹きかけたりしてパフォーマンスをし、息の音や口笛で音を紡いでいく。見学していた女子学生が「涙が出そうでした」と言っていたが、私も心を揺さぶられた。音は録音ではなく、すべてパフォーマーが出す音。口笛は合唱のようにハモって美しい。楽譜があり、パフォーマーは練習を積んでオリジナルに忠実に再現しているとか。このパフォーマンスは毎日行われており、平日は14:00から、土日・祝日は11:00,15:00から。私は、知らなかったが、偶然見ることができ、ラッキーだった。ぜひぜひ見てほしい。
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榎忠<大砲> 作品
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大砲の向こうにあるのが 笹本晃<ランダム・メモ・ランダム> 映像 約11分
穴の上に吊るされた戸棚が下りてきて、人が戸棚からメガホンをとりだし、穴の中に落とす。戸棚を引き上げると、人が穴に入り、ピョンピョンと跳びはねる。「穴!」「上から見ると恐怖」「下から見ると希望」とメガホンで叫ぶ。穴は上から覗くと恐怖だが、穴の中から見上げると希望。深い。穴から人が出て来て、戸棚を再び下ろしメガホンをしまっておしまい。
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ロバート・ラウシェンバーグ<至点> 作品
78年に収集したものの、機械の脆弱性から今回大規模修理をして再び公開。
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自動ドアが5枚。通るには整理券(30分間に5人のみ)が必要。たまたま聞いたらあると思うと係員さんが言うので、地下1階まで急いで上がって整理券をゲット。自動ドアを通るとなんかうれしい。上下に照明があるせいか、近未来的で不思議な空間。
●カリン・ザンダー<見せる:国立国際美術館のコレクションを巡るオーディオ・ツアー> 音声 白い壁に作家名と数字の入ったカードがズラリと並んでいる。「何だ、これ?」と思っていたら、係員さんが寄ってきてヘッドフォンと機械を貸してくれる。機械に数字を打ち込むとその作者の声やパフォーマンスの音が聞こえる。143名分もあるので、気になる作家の音声を聞いたほうがいいと思う。私は、森村泰昌さんの音声を聞いた。「芸術家は嘘つき」「嘘をついた芸術家の嘘は」という言葉にクスリ。
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大竹伸朗<時憶> 作品
紙、布、木などが重層的に地層のようになっていて、おもしろい。
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大竹伸朗<時憶/フィードバック> 作品
くるくると回る盤の上で吊るされた針金の人形が盤に引きずられながら踊っている。「人生って、こんなものかなあ」とふと思った。
●テレサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラー<フローラ> 映像30分 同じ音声で裏表違う映像が流れている。ジャコメッティと恋人関係にあったフローラ・メイヨの話。一方は、息子から見た母。一方は、フローラの再現映像。不覚にも泣いてしまった。すばらしいショートムービー。
●ティノ・セーガル<これはプロパガンダ> パフォーマンス 突然、係員さんがきれいな声で歌い出す。本当にいい声!
●ロバート・スミッソン<グルー・ポア> 写真 ドラム缶に入った液体をドラム缶を倒して流していく連続写真。流れた跡が偶然にも素敵なのだ。
●笹本晃<Yield Point(降伏点)> 映像や作品や動く作品や。鉄の棒が引き伸ばされて切れたり、板が押されてたわんだり、ビニールが切れるまで伸ばされる映像あり。ゴミ箱のゴミ袋がブワ~と膨れる作品あり。ごった煮のようでおもしろい。
●塩田千春<バスルーム> 映像約5分 泥水がはられた浴槽に入っている女性が泥水をかぶる映像。モノクロの映像なので泥水が血に見えたりする。苦しそうに見える表情は何を意味しているのか。考え込んでしまう。
よかったの一言。ただ、映像作品が多いので時間が足りない。このあと中之島香雪美術館へ行こうと思っていたのだが、無理だった。3時間では足りない。<フローラ>は両方の映像を見たので1時間かかったもの。しかし、見る価値はあったな。時間がなくて見られなかった映像にも おもしろいものがあったはず。時間がなかった人が多かったのか、使用済みの鑑賞券を持っていくと2回目は半額で見ることができる。須田悦弘<雑草>を見逃したから、もしかしたら又行くかも。