ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『風神雷神』『いまこそ、感性は力』

2020-07-23 13:52:48 | 
 関ジャニ∞の今の宣材写真嫌だ~。以前の椅子に座っているのが、クールでいい~。皆いい大人なんだから、渋くいってほしい~。ライブに笑いはほしいけれども、写真に笑いは、いらない~。

『風神雷神』 原田マハ PHP研究所
 20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった――。織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路……天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!?
 上下巻。量に圧倒されて、読みだすのに勇気がいるが、読みだすとあっという間。最初の現代の設定を忘れて、信長の時代にタイムスリップ。俵屋宗達って、天正遣欧使節に一緒に行ってたっけ?と一瞬、思ったほど、生き生きと描かれている。西洋絵画との出合いは、まるでその場にいて見ているような感じがした。しかし、カラヴァッジョが出てきたら、ちょっとなあと思ってしまった。
 天正遣欧使節は、賢く誇りを持つ少年たち。若いのに偉いと思う。しかし、私たちは、彼らの行く末を知っている。熱狂的に歓迎され歓待された彼らが日本に帰ってきた時の落差を思うと辛い。
 屏風を描くのに扇が出てくるので、扇散らしの屏風かと思ったら、屏風の一面を扇(せん)ということを初めて知った。

『いまこそ、感性は力』 行徳哲男 吉村思風 到知出版社 
  行徳哲男氏(BE研究所所長)、芳村思風氏(思風庵哲学研究所所長) の対談。この本の中で語られているのは「感性の力」 の必要性。理性が「考え方」であるのに対し、感性とは「感じる力」や、「感じさせる力」といったこと。この感性力の鋭いリーダーは、人を感動させ、 目標まで率いていく力があるという。感性力豊かなリーダーが現れれば日本は変わり、世界を救う存在にも成り得る。感性型リーダーへの手引書であり、新たな時代を切り開くために必要な一書。
 「関ジャニ∞クロニクルF」で村上くんが推薦していた本。
 始め、行徳氏の考え方に危うさを感じるが、多くの本から学んだ教養に驚かされた。
 感性と理性とは(感性は我儘、気ままではない。感性を育てるために理性を使う等)、リーダーの条件、日本の役割など、わかりやすく、なるほどと思った。「現在を鮮やかに生きることで過去も変わり、未来を支配できる」という言葉が印象に残った。
 永遠に変わらないリーダーの条件に「問題から逃げない」という一文があるが、これは、あくまでリーダーの条件。普通の人は、辛かったら問題から逃げてもいいからねと思った。リーダーの決断は、多くの選択肢から一つを選ぶのではなく、決めた限りは迷わず突き進むことというのも腑に落ちた。
 三浦春馬くんの自殺があっただけに「人生はやめないこと。何があっても大丈夫」という言葉が響いた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする