ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

「闇に香る嘘」

2015-02-26 20:28:17 | 
健康診断でコレステロールが高いと言われ、病院に受診しました。私の場合、悪玉コレステロールは高いけれども、HDLは高く中性脂肪は低いのです。体型はやせ型だし、食べ物に気をつけ、運動をしてもLDLは高いのです。
先生は、脂肪の代謝が悪いため、運動や食べ物では低くならないのと言うので、投薬治療をすることになりました。
思えば、私は小中学校とてんぷらや唐揚げが全然食べられませんでした。小さい頃から、脂肪の代謝が悪いのを本能的に感じて避けていたのでしょうか?今でも、鶏の皮や脂ののったブリや鰯とか苦手ですし、上カルビやいいランクのステーキを食べると後で気持ちが悪くなります。体質と考えれば、投薬治療もしようがないかなと思います。
薬を飲み出したら、コレステロールを気にせずに好きな卵やバターを食べられるかな。

「闇に香る嘘」下村敦史 講談社
第60回江戸川乱歩賞受賞作
全盲の村上和久は、透析をする孫のために腎臓移植を希望するが、検査の結果、適さないことがわかる。そこで、兄の竜彦に移植を打診するが、断られてしまう。その態度に違和感を感じた和久は、中国残留孤児の兄が本当の兄ではなく、誰かがなりすましているのではと思い、真相を確かめようと動き出す。
いやあ、おもしろかったです。先が気になって途中でやめられず、一気読みでした。盲の方は、こんな感じの世界に住んでいるのかと思うとともに、読んでいる私も、闇の中で手探りし、耳をすます感じで引き込まれます。伏線がきれいに謎解きされるのも気持ちいいです。透析室での孫との会話、娘とのアルバムのエピソードもよかったです。このミスや文春ミステリーベスト10の上位に入るのも納得の作品でした。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「破門」「小さな異邦人」 | トップ | いかなごのくぎ煮 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これは読んでないんだけど (ふみ)
2015-02-27 12:35:01
受賞後第1作目は小説現代の読み切りだったので読みました。うまいっ!です。
返信する
ぜひ読んでみて (わたさん)
2015-02-27 20:43:28
作者の下村さんは、乱歩賞の最終候補に残ること五度めにして受賞したのだとか。巻末の乱歩賞の選評もおもしろいよ。有栖川有栖さんの「いいミステリを書くのは難しい。だから、挑戦のしがいがある」って言葉。かっこいい!
返信する
しってるよ (ふみ)
2015-02-28 01:01:50
選評やコメントは小説現代に、のってたから知ってるよ。意外と、小説現代、あなどれないよ。文庫待ってると、時間かかりそうだねえ。
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事