『綴る女 評伝・宮尾登美子』 林真理子 中央公論新社
高知の遊郭で芸妓紹介業を営む父と愛人の間に生まれる。実母は女義太夫。12歳で父母が離別し、義母に育てられる。1944年、国民学校の同僚の教師と結婚。同年、満蒙開拓団の一員として家族で満洲に渡る。こうした自らの前半生に材を取った『櫂』『陽暉楼』『寒椿』『鬼龍院花子の生涯』『朱夏』『春燈』などの自伝的な小説で、ベストセラー作家となった宮尾登美子。生前宮尾と親しかった著者が、昭和と平成を代表する「国民的作家」の波瀾万丈の生涯に迫る。
最初、本を手に取った時に、「宮尾登美子の評伝にしては本が薄くない?」と思った。読んで「う~ん、もうちょっと、なんとかできなかったのか?」
存命の関係者がいるせいか、欲求不満に陥りそうな薄い内容。お嬢さんがいるのならば、お嬢さんの目から見た宮尾登美子を聞き出してほしかった。断られたならば、無理して宮尾登美子さんの評伝を書かなくてもよかったのでは?と思ってしまった。
満州からの引き揚げからお嬢さんは一気に大きくなっており、その間は?と言う感じ。借金の理由も晩年も なんだかもやっ・・・。詳しくは、宮尾登美子の本を読めと言うことかもしれない。が、それは評伝と言っているのだから、宮尾登美子の本を読まなくても、『綴る女』だけできちんと完成しないといけないと思う。
期待をして読んだだけに、肩透かしをくった感じ。周囲をぐるぐる回って、本質に迫っていないような。
辛口ですみません。
高知の遊郭で芸妓紹介業を営む父と愛人の間に生まれる。実母は女義太夫。12歳で父母が離別し、義母に育てられる。1944年、国民学校の同僚の教師と結婚。同年、満蒙開拓団の一員として家族で満洲に渡る。こうした自らの前半生に材を取った『櫂』『陽暉楼』『寒椿』『鬼龍院花子の生涯』『朱夏』『春燈』などの自伝的な小説で、ベストセラー作家となった宮尾登美子。生前宮尾と親しかった著者が、昭和と平成を代表する「国民的作家」の波瀾万丈の生涯に迫る。
最初、本を手に取った時に、「宮尾登美子の評伝にしては本が薄くない?」と思った。読んで「う~ん、もうちょっと、なんとかできなかったのか?」
存命の関係者がいるせいか、欲求不満に陥りそうな薄い内容。お嬢さんがいるのならば、お嬢さんの目から見た宮尾登美子を聞き出してほしかった。断られたならば、無理して宮尾登美子さんの評伝を書かなくてもよかったのでは?と思ってしまった。
満州からの引き揚げからお嬢さんは一気に大きくなっており、その間は?と言う感じ。借金の理由も晩年も なんだかもやっ・・・。詳しくは、宮尾登美子の本を読めと言うことかもしれない。が、それは評伝と言っているのだから、宮尾登美子の本を読まなくても、『綴る女』だけできちんと完成しないといけないと思う。
期待をして読んだだけに、肩透かしをくった感じ。周囲をぐるぐる回って、本質に迫っていないような。
辛口ですみません。
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