ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『プレイガール2012』

2022-12-01 12:22:03 | 探偵・青春・アクションドラマ

2012年秋にCS放送局の東映チャンネルとファミリー劇場が「ドラマクロスプロジェクト」と称して『特捜最前線2012』と同時制作した単発ドラマ。

「パリに本部を構える国際的な保険調査機構に所属するシークレット・エージェント」っていうプレイガールの設定、テーマ曲やタイトルロゴも旧作ドラマを継承しており、オリジナルに対する愛着やリスペクトが感じられるぶん2003年の劇場版より面白かったです。



2012年版プレイガールの面々は、七瀬凛(リン)=杉本有美、甲斐火那子(ヒナ)=長澤奈央、宍戸麗美(ドレミ)=小沢真珠、ボスの雪見桜子(桜姉ェ)=伊藤かずえ。

敵ボスに扮するは神保悟志、そしてストーリーの軸となる事件関係者=溝口結衣には黒川智花が扮し、最終的にプレイガールの一員となるパターンも旧作ドラマを踏襲してます。



ただし、脇を固めるメンツに阿部進之介、桜田通、虎牙光揮、斉藤秀翼といった、いかにも東映の特撮ヒーロー物に出てきそうな、若くてシュッとしたイケメンを揃えてる点は、脂ぎったオヤジしか出てこなかった旧作と大違い。

’03年の劇場版にも言えることだけど、要するに100%男子向けの番組だった筈の『プレイガール』が女性客も呼び込もうとしてる。それがそもそもの間違いだと私は思うワケだけど、そうしないと企画が通らないご時世だから言っても仕方ありません。

それでも、若手の杉本有美さんと長澤奈央さんがお色気&アクションに全力投球してくれたお陰で、’03年版より見応えありました。



特に長澤奈央さんは『忍風戦隊ハリケンジャー』でブレイクされただけあって、動きがホンモノ!

杉本有美さんも『炎神戦隊ゴーオンジャー』に出てられたみたいだけど、ちょっと差を感じました。これはもう、普段から鍛えてるかどうか、素人眼でも判っちゃいます。

それでも’03年版よりはグレードが高く、ちゃんと時間をかけて撮影してもらえたお陰もあろうかと思います。低予算映画より意外とテレビ番組の方が、尺が短いぶん余裕があるのかも知れません。



しかし残念ながら、今回もシリーズ化とはいきませんでした。『特捜最前線2012』も然りで、あらゆる「復活版」に言えることだけど、何十年も前の作品を蘇らせて喜ぶのは旧作ファンだけなんだから、リニューアルするより『ランボー』や『インディ』みたいにオリジナルのキャストを活躍させなきゃ意味がない。それじゃ商売にならないって言うなら最初からやめときなはれって、私は思います。

今回のセクシーショットはオールメンバー、杉本有美さん、長澤奈央さん、小沢真珠さん、伊藤かずえさん、黒川智花さんです。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『プレイガール2003』

2022-11-28 16:45:18 | 探偵・青春・アクションドラマ

2003年に公開された、柏原寛司 脚本&梶間俊一 監督による東映配給の日本映画です。

懐かしの昭和お色気アクションドラマ『プレイガール』のリメイクですが、それはあくまで名目で、やはり旧作ドラマのリメイクだったアメリカ映画『チャーリーズ・エンジェル』(’00) の日本版をやりたかっただけ、っていう印象です。

その気持ちはよく解る。痛いほど解る。けど、鬼門なんですよ、チャーリーズ・エンジェルの真似事は! うまくいかないんです! そもそもご本家だって続編は失敗してるし!

何を隠そう、私自身もかつてチャレンジして失敗した1人だし、2003年と言えば似たようなガールズアクション映画にメイキング監督として参加し、身も心もボロボロになった苦いメモリーがあり、観てて複雑な気分になっちゃいました。

作品の内容より、その裏側(つまり撮影現場)の大変さにばかり思いを馳せてしまう。恐らく世界で最も過酷な撮影スケジュールを強いられてる、日本映画のスタッフ&キャストの苦労をよく知ってるだけに、一刀両断にケナすことが出来ません。

ただ、この劇場版がシリーズ化されずに終わった事実が、すべてを物語ってます。世間は現場の苦労なんぞ知ったことじゃないから、そりゃあ厳しいもんです。

でも今回、このブログならではの収穫はありました。それが無いとレビューはしてません。



2003年版プレイガールのメンバーは、カオル(佐藤江梨子)、ユミコ(岡元夕紀子)、ナツミ(加藤明日美)、アヤ(八幡えつこ)という当時のグラビアアイドルたち。



一応パンチラ・アクションを見せてはくれるけど、エロさは微塵もありません。そこがそもそもの間違い。プレイガールは「低俗」でなくちゃダメなんです! イメージ(CM契約とか)ばかり気にする大手事務所のアイドルたちに務まる仕事じゃない!

そんな中、ただひとり気を吐いてくれたのが誰あろう、旧シリーズの「オネエ」にあたるリーダー「ハルカ」を演じられた、このお方!



なんと、床嶋佳子さん! 近年『警視庁・捜査一課長』シリーズで大岩捜査一課長(内藤剛志)の奥ゆかしすぎる妻=小春さんを演じておられる方が、かつてプレイガールのボスだったとは!(それが今回の収穫)

この映画、佐藤江梨子さんが主演みたいに謳われてたけど、実質の主人公はボスのハルカで、お色気要素も床嶋さんがほとんど1人で担っておられる。絵に描いたように良妻賢母な、あの小春さんが!



かつてロサンゼルス市警の敏腕刑事だった設定で、流暢なイングリッシュも披露。そして回想シーンではこんなお姿も!



そ、捜査が難航しとるようだな大岩純一捜査一課長おぉぉーっ!?😱

本来なら若手メンバーがこれくらい(いや、もっと過激に)やらなきゃいけないのに、ボスが孤軍奮闘せざるを得ないイビツな状況。もう20年近くも前だけど、芸能界はすでに死んでます。あべし!



今回のプレイガールは、警視庁が極秘裏に動かす隠密チームって設定(ありがち過ぎる!)で、旧TVシリーズの初期にナレーターを務められた梅宮辰夫さんが、ハルカに司令を伝える香川警視役で特別出演。

そして勿論、カメオ出演ってことでこの方たちもご登場!



オネエ役の沢たまきさんと、旧プレイガールの桑原幸子さん、西尾三枝子さん、太田きよみさん、夏樹レナさん。定期的に同窓会を開くなど交流が続いてるそうです。



悪役は元JACの春田純一さんと、斉藤レイさん。春田さんが昔ハルカとチョメチョメな関係で、愛人のレイさんが嫉妬に燃え狂ってチョメチョメしちゃう。



さらに、女子プロレスラーの大向美智子さん、藤田愛さん、石川美津穂さんが殺し屋シスターズを演じておられます。

確かに迫力はあるんだけど、悪役はちゃんと芝居が出来る人に任せた方がいいと私は思います。闘う相手がグラドル、つまり素人どうしで学芸会みたいになっちゃう。



そんなこんなで、アイドル映画だと割り切って観れば悪くないけど、あのハレンチ番組の金字塔『プレイガール』のリメイクとしては、あまりに物足りない!

エロスが、というより「低俗さ」が全く再現できてない! カッコつけちゃ駄目なんだよ!💢

『チャーリーズ・エンジェル』のリメイク1作目が奇跡的に大成功したのは、マックG監督がカッコつけずに中学生感覚まるだしで撮ったからだと私は思う。

オリジナルのどこにファンが魅了されたか、そこを無視して「現代感覚で」とか「スタイリッシュに」とか、余計なこと考えるから失敗するんだよ、どれもこれも毎度毎度毎度毎度!💢💢💢💨

その愚かさをよく解った上で『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』を大成功させた庵野秀明さんとか、せめて園子温さんか井口昇さんに撮らせるべき題材でしょう、これは!

日本映画界の、もはやお約束となった「リメイク」や「実写化」の典型的な失敗例、と言わざるを得ません。

結局、一刀両断にケナしちゃったけど、世界一過酷な製作環境で頑張ってくれてる、現場スタッフやキャストたちに罪は無いんです。

他のあらゆる業界と同じように、組織のトップに居座る老人たち、自分の保身しか頭にない会議室の連中を一掃しない限り、今後も同じ誤ちが延々と繰り返されるワケです。まったくもって破滅です。

というワケでセクシーショットは加藤明日美さん、八幡えつこさん、そして佐藤江梨子さん。グラビアで出来ることがなぜ映画で出来ないっ!?


 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『プレイガール』#075 #111

2022-11-25 22:48:57 | 探偵・青春・アクションドラマ

1970年9月7日に放映された第75話『男殺し裸の牝猫 』は、片山由美子さん扮する「ユミコ」の登場編。岩手県の牧場で育てられた孤児という設定で、野性味のあるルックスが存分に活かされてます。



で、育ての親である牧場主が病死し、遺産目当てで集まって来る親族たちから牧場を守るべく奮闘するユミコを、本業の保険手続きでやって来たプレイガールのマチコ(八代万智子)とルナコ(高 毬子)が、例によってパンティーを見せながらの暴力でサポート。



最初は警戒してたユミコもめっぽう強いお姉様たちに心を開き、最終的にはプレイガールの仲間入りを果たします。



脱ぎっぷりのいい片山由美子さんはまさに、プレイガールを演じるために女優になったようなお方。下着姿などお茶の子さいさい、当たり前のように全裸姿まで披露してくれます。ブラボー!



しかし、こんなギャルっぽい子が純白の下着を好むだろうか? 男性視聴者の嗜好に合わせてくれたにしても、パンティーの面積がでか過ぎる!



覗いてるのは親類縁者のオジサンたちw そして親類縁者のオバサンたちも負けてません。



醜い骨肉の争いも結局こんな感じになっちゃうw

シリーズ物は長く続けば続くほどコメディー色が強くなるのがお約束。ハレンチさも倍増して「低俗番組」まっしぐら! けど、そこがカッコいい!

いやホントに、低俗でなにが悪い!?っていう反骨精神はカッコいいです。ビクビク、チマチマと縮こまってる昨今のテレビ制作者たちは見習うべし!



1971年5月17日に放映された第111話『おんな北海流れ者』は、深田ミミさん扮する「ミミ」が行方不明の兄を探しに、北海道は知床から蒸気機関車に乗って上京。人身売買組織と戦うハメになり、プレイガールたちと出逢います。



最初は対立するけど、めっぽう強いお姉様たちの勇姿を見て仲間入りを決めるのは、レイコ(大信田礼子)やユミコの時とまったく同じパターンw

地方出身者で方言丸出しなのも共通しており、NHKの朝ドラを例に挙げるまでもなく、そういうキャラが好まれる傾向があるんでしょう。特に深田ミミさんは歴代プレイガールたちとは毛色の違う、素朴な感じが新鮮です。



この回は懐かしのファンファン大佐こと、岡田眞澄さんもフランス帰りのジャーナリスト役でご登場、オネエ(沢たまき)とイイ感じになります。



もちろん最終的にはパンティーを見せながらの格闘アクション! ほかに何もする必要はありません。



今の時代だと、ハレンチさより女性の色気を強調すること自体が、やれ差別だのハラスメントだのと批判されそうで、こういう企画はもう通らない事でしょう。本当に地獄のような世の中になってしまいました。

だから、このレビューは単なる懐古趣味じゃない。現在のテレビ業界が失っちゃった心意気、反骨心とか冒険心がこういった作品に詰まってるワケです。

低俗でナニが悪い!? エロ&バイオレンスこそ至高! プレイガール万歳! パンティー万歳!! 見せろ揉ませろしゃぶらせろ!!!😍😍😍


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『プレイガール』#051 #069

2022-11-22 11:22:22 | 探偵・青春・アクションドラマ

『プレイガール』は1969年4月から’76年3月まで、東京12チャンネル(現テレビ東京)月曜夜9時枠で放映された、お色気アクションドラマ。

続編『プレイガールQ』も含め全358話が制作され、後にリメイク版の単発スペシャル『プレイガール'92』や『プレイガール2012』、2003年には劇場版も公開された人気シリーズです。



主人公たちの肩書きは「国際秘密保険調査員」ってことで、主に保険金絡みの殺人事件を勝手に捜査し、勝手に悪を成敗する女性版『ザ・ガードマン』みたいなお話。

第51話『女は体で勝負する』は1970年3月23日の放映で、当時の所属メンバーはオネエ(沢たまき)、ユッコ(桑原幸子)、マチコ(八代万智子)、ユーミン(范 文雀)、ルナコ(高 毬子)、カオル(浜かおる)といった面々。



↑そして今回から新加入するのが、熊本出身で武芸百般に通じるオテンバ娘=レイコ(大信田礼子)。

師匠の殺人事件に巻き込まれ、容疑者扱いされるも警官からヤクザから手当たり次第にぶっ飛ばし、その腕を買われてプレイガールにスカウトされちゃいます。



大信田礼子さんはアクション女優ってワケじゃないから志穂美悦子さんみたいには行かないけど、それでも運動神経はかなり良さそうで、ハツラツと跳ね回るお姿は見てて爽快!

そして何より、この『プレイガール』最大の見どころはコレです!



たかがパンティー、されどパンティー。いや、パンティーあればこそのプレイガール!

それを「売り」にされるのは女優として複雑な気持ちでしょうが、ミニスカート姿でキックすれば見えない方が不自然ですから。満島ひかりさんや清野菜名さんだって映画じゃ見せまくってますから!

たったコレだけのことで日本じゅうの男子が喜び、人気番組になるんだから見せなきゃ損ですよ! プレイガール万歳!



同年7月27日に放映された第69話『殺しの前に入浴を』は、オネエ(沢たまき)と旧知の仲だった国際警察極東支部課長の愛娘=ミエコ(西尾三枝子)の登場編。

スパイ組織に父を暗殺され、国際警察の捜査官だった恋人(高城丈二)まで目の前で殺されて、傷心のところをオネエに励まされ、プレイガールの一員となります。



今回はコメディーリリーフのユッコ(桑原幸子)とルナコ(高 毬子)も大活躍。お二人ともキュートで実に魅力的!



なんとオネエまでパンティー披露! 需要はあるのかっ!?w だけどその心意気が素晴らしい!

そして主役のミエコはパンチラ替わりに入浴シーンでサービス。お色気ムンムンってタイプじゃないからこそ、萌えます!



さすがは東京12チャンネル! エロとバイオレンス、実に明快なる男の子向け番組! いや、意外に女性ファンも多かったりして?

こんな番組ばっかりになっちゃったら困るけどw、こんな番組もあっていいんじゃないですか? どれもこれも似たような内容で、同じ役者ばっか使い回すんじゃなくてさ。



つくづく、しみじみ、昭和サイコー! セクシーショットは西尾三枝子さんと、大信田礼子さんです。


 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『霊媒探偵・城塚翡翠』#01

2022-10-19 00:10:17 | 探偵・青春・アクションドラマ

2022年秋シーズン、日本テレビ系列の日曜夜10時半「日曜ドラマ」枠でスタートした、相沢沙呼さんのミステリー小説『medium/霊媒探偵 城塚翡翠』を映像化した連続ドラマ。

我々タベリストの間でも非常に人気が高い、清原果耶さんと小芝風花さんが初共演!となれば観ないワケにいきません。


果耶さんが演じるのは、ボランティアで霊視や霊媒をやってるお金持ちのお嬢様=城塚翡翠(じょうづか ひすい)。


そして風花さんはタワーマンションで翡翠と同居するアシスタント=千和崎 真(ちわさき まこと)を演じておられます。



フィクションの世界に登場する霊媒師と言えば、なんだか悟りきって上から物を言う年配者をイメージするけど、翡翠はこんなに若いがゆえに自信がなく、引っ込み思案な自分を持て余してたりする。そんな設定がユニークで私は気に入りました。

で、霊視によって危機を予感した相手を救いたい、けどなかなか救えないでいる翡翠を、論理と推理でサポートする役目を引き受けるのが、瀬戸康史くん扮するミステリー作家の香月史郎(こうげつ しろう)。



瀬戸くんはNHKドラマ『透明なゆりかご』でも果耶さんとがっつり共演してました。令和のゴールデンコンビとなるでしょうか?



で、そんな2人の推理力&霊視力に頼りまくる捜査一課の鐘場警部に、及川光博さん。



そして鐘場警部をサポートする部下=雨野巡査部長に、田中道子さん。



以上が主たるレギュラーメンバー。魅力的な顔ぶれです。

全体的にしっとりしたムードで、やたら声を張り上げるようなキャラがいないのも好印象。映像もクオリティーが高く、今季の民放ドラマの中じゃ数少ない、大人の鑑賞に耐える作品だと私は感じました。

ミステリーとしてのレベルはまだ未知数だけど、私にとってそれは大した問題じゃない。こだわりたいのはキャラクターと世界観で、初回を観たかぎりだとグッドな感触です。

ただ、霊の存在がもっとストーリーに活かされても良いのでは?とは思いました。霊が犯人をそそのかしたらしい(いわゆる魔が差した?)程度の絡み方じゃ私は物足りないです。普通のミステリーには心底飽き飽きしてますから。



↑例によって画像の並び替えによる印象操作ですw どんな展開を想像されましたか? (ほんとド変態ですね😒)

なんにせよ、LOVEの方向に行っちゃうと話が薄っぺらくなるので、ほどほどに願いたいところ。どうしても必要なら、果耶さんと風花さんが結ばれる方向で。

さらに田中道子さんを脱がしてくれたら今季ナンバーワン確定です。


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする