ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『天使の耳/交通警察の夜』2024

2024-04-13 18:40:21 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年春シーズン、NHK総合テレビの火曜夜10時「ドラマ10」枠でスタートした警察ドラマ。

原作は『ガリレオ』シリーズや『白夜行』『秘密』『浪花少年探偵団』等で知られるミステリー作家=東野圭吾さんの全6篇から成る短篇集『交通警察の夜』で、2023年3月にBS4K、同年6月にBSプレミアムで放映した前後篇を、新たに全4話の連続ドラマとして再構築した作品。



以下、公式サイトより抜粋。

「誰もが身近であり、決して起きて欲しくないもの、それが交通事故。無自覚な行動が、不幸な事故を引き起こす。しかし交通事故は、その“瞬間”を目にしていなければ真実がわかりにくい。

捜査員たちは、自分たちの無力や法律の壁に憤り、被害者や遺族の悲しみに苦悩しながら、奔走し、たったひとつの些細な可能性から真実を突き止める。しかし……辿り着いた真実の先には、さらなるどんでん返しが待ち受ける。

交通課捜査係のバディ捜査官が、交通事故という非日常が浮き彫りにする人間の業をあぶり出します。」


総務課から交通課に配属されたばかりの新人交通警察官=陣内 瞬(まどか) に扮するは、絶え間ない連ドラ主演で倒れやしないかとマジで心配な、小芝風花。


その教育係となる金沢巡査部長には“若いヒロインの相棒”役がやたら多い気がする安田顕。


交通課の同僚たちに吉住、溝口琢矢、植木祥平。


そして刑事課に対する敵意がハンパない交通課課長の斎藤多華子に、檀れい。


かつて瞬に交通警察官を志すきっかけを与え、どうやら金沢巡査部長とも因縁がありそうな金沢婦警(ってことは間違いなく身内だけど)に、星野真里。


幼少期の瞬には、ベテラン子役で最近も『光る君へ』や『大奥』で名演技を見せたばかりの落井実結子。


第一夜と第二夜で描かれる「交差点衝突事故」の“目が見えない目撃者”である御厨奈穂に、飯沼愛。

彼女は目が不自由な分だけ聴力が研ぎ澄まされ、それが事故原因究明の決定打になるから「天使の耳」ってワケだけど、その“天使”にも裏の顔があり……


そんな御厨菜穂の妹=友紀に、ファッションモデルの小泉のん。


瞬の友人で、恐らく第四夜(最終回)で解決されるであろう「空き缶ポイ捨て事件」の被害者(前を走る車から飛んできた空き缶により片目を失明)=真菜に扮するは、実写版『ちびまる子ちゃん』で主役を演じた森迫永依。


「交差点衝突事故」加害者であるチャラ男のチョメチョメパートナーに『特捜警察ジャンポリス』の足立梨花。


第二夜で発生した「あおり運転事故」の被害者(らしいけど裏がありそうな)美人姉妹に、泉里香&中村ゆりか。

とまぁ、前半2話だけでこの華やかさ! 後半に登場する石田ニコル等も見逃せません。

華やかなのは女優陣だけじゃなく、昨今の警察ドラマ全てに言えることだけど、刑事部屋がやけにオシャレ。


これじゃほとんどカフェバーで、さすがにやり過ぎでは?

ミステリー(謎解き&どんでん返し)にオシャレな刑事部屋、女性ボス、刑事課との対立なんぞはとっくに見飽きたけど、交通課を主役に据えた連ドラはたぶん過去に無かったと思うんで、新鮮味はあります。

「ブレーキ痕1つ取っても、俺らが間違えたら人の人生が変わっちゃうからね」



確かにその通りで、本来もっと注目されるべき部署かも知れません。殺人事件なんかより遥かに身近で、誰しも一度や二度は必ずお世話になるのが交通課。自動車に乗らない人でも家から一歩出れば被害に遭う可能性が常にあるワケだし。

ミステリーには興味がない私だけど、華やかな女優陣と併せて交通警察の仕事ぶりにも注目したいと思ってます。

セクシーショットは小芝風花さん、飯沼愛さん、小泉のんさん、足立梨花さん、泉里香さん、中村ゆりかさん、石田ニコルさんです。

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『新空港占拠』2024

2024-01-14 19:19:08 | 刑事ドラマ HISTORY

前回(院内警察)の記事でチラッとタイトルが出た『大病院占拠』(’23) の続編がまさかの登場! 2024年冬シーズン、日本テレビ系列の土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした、日テレ&AX-ONの制作によるアクション・サスペンスドラマです。

タイトル通り、正体不明の武装テロ集団に今回占拠されるのは神奈川県に新設された国際空港で、ますます’80年代のハリウッド映画『ダイ・ハード』シリーズを彷彿させます。

ただし、マクレーン刑事みたいに運悪く事件に巻き込まれるワケじゃなく、今回も何らかの目的によりターゲットにされたらしい主人公=神奈川県警捜査一課強行犯係の警部補・武蔵三郎に扮するのは、今回もオーバーアクトがちょっと気になる櫻井翔。

そして病院占拠事件の責任を負って休職してたのに呼び戻されちゃう、県警刑事部捜査一課特殊班(SIS)の管理官=和泉警視に、裸エプロンが忘れられないソニン。

県警捜査支援分析センター(KSBC)の新人情報分析官=岩槻警部補に、『やっぱりおしい刑事』や『しもべえ』でお馴染みの白石聖。

所轄・横浜署の本庄警部補に、最近はAmazonプライムのCM等でもよくお見かけする実力派女優、瀧内公美。

弟と一緒に犯人グループのターゲットにされちゃう三郎の姉=県議会議員の武蔵二葉に、’80年代アイドルから今やすっかりベテラン女優の、奥貫薫。

そして今回も大活躍するであろう、三郎の妻にして心臓外科医=武蔵裕子に、朝ドラ『どんど晴れ』のヒロイン役からコンスタントに活躍が続く、比嘉愛未。

 

さらに、前作と同じように犯人グループはそれぞれ覆面を被っており(今回は十二支の『獣』)、初回のラストシーンで“蛇”の正体が駿河紗季(宮本茉由)、すなわち前作で武蔵の心強い味方だった元・捜査支援分析センターの情報分析官であることが判明!



これまた前作と同じように、回を追うごとに『獣』たちの正体(と同時にキャスト)も順番に明かされていく模様。当然こんなのは序の口で、毎回10人ぐらいの裏切者と50回ぐらいの“どんでん返し”が用意されてるんでしょう。

そういうゲーム感覚の“仕掛け”を、私は今まで「あざとい」だの「小賢しい」だの「中身で勝負しろ」だの「ボインぼよよ〜ん!」だのと冷笑して来ましたが、前回レビューした『院内警察』みたいに企画の段階で思考停止しちゃってる(ようにしか見えない)作品の直後にこれを観ると、創り手がめちゃくちゃ頭を絞ってストーリーを練ってる姿が目に浮かび、悪口が書きづらくなっちゃいました。

自分はなぜ“ゲーム感覚”を否定しがちなのか? ムービーの原点は手品でありアトラクションなんだから、実はこれこそが正解じゃないのか?とまで思い詰めて来ましたw 少なくとも、ただ突っ立って謎解きするだけの“紙芝居”よりよっぽど立派なエンターテインメントです。



前作にしたって「ながら観」ではあったけど最終回までしっかり引っ張られましたからね。

テロリストが覆面を脱ぐ=キャストが明かされる瞬間は「ながら」を止めて観ずにいられなかったし、出てきた顔を見て「おおっ!」って言うか「なんだよ」って言うかw、そりゃSNS等で盛り上がるには持って来いの仕掛けでしょう。

そういう工夫をして行かないと、テレビというメディアは生き残れない。もちろん、その一方でじっくり腰を据えて観られる番組も絶対必要だけど、ゲーム感覚だとか若者に媚びてるとか言って本作を見下すのは、かつて『ウルトラマン』や『仮面ライダー』を“ジャリ番”と呼んでバカにした爺さんたちと同じ行為かも知れない。

前回の記事にも書いた通り、この『占拠』シリーズには「どんな手を使ってでも若い視聴者の興味を引いてやろう」っていう強い“覇気”を感じます。そこはちゃんと正当に評価すべきだよなって、今は思ってます。

セクシーショットは岩槻警部補役の白石聖さん、駿河紗季役の宮本茉由さん、本庄警部補役の瀧内公美さん、そして武蔵二葉役の奥貫薫さんです。

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『院内警察』2024

2024-01-13 19:29:06 | 刑事ドラマ HISTORY

2024年冬シーズン、フジテレビ系列の「金曜夜9時の連続ドラマ」枠でスタートした、酒井義(原作)&林いち(漫画)の人気コミック『院内警察/アスクレピオスの蛇』を映像化したフジテレビ&共同テレビの制作による医療エンターテインメント。

日本ではまだ馴染みの薄い「院内交番」を舞台に、元イケメン敏腕刑事と現役イケメン天才外科医の“正義”がぶつかり合う、要するに“刑事モノ”と“医療モノ”という2大王道ジャンルを両立させた作品。

院内交番とは、患者どうしのトラブルやクレームへの対処、遺失物の管理、人探し等の業務を請け負う、実際に一部の大学病院や国立病院に存在する民間組織だそうで、通常は引退した警察官が流れ着く職場。

そんな院内交番への勤務を、なぜかエリートの道を捨てて志願した元警視庁捜査一課の敏腕刑事=武良井治(むらい おさむ)に、桐谷健太。



大病院の医療事務に就職できたと思い込み、ルンルン気分で出勤したら交番だったもんでズッコケた、事務員の川本響子に元“欅坂46”メンバー、長濱ねる。



2人が配属された交番の室長を務める、温厚な性格の警察OB=横堀に、市村正親。



そして武良井と何やらダークな因縁があるらしい天才外科医=榊原俊介に、瀬戸康史。



武良井とチョメチョメな因縁がありそで無さそな腫瘍内科医=尼子唯織(あまこ いおり)に、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のドラマー “ほな・いこか” こと、さとうほなみ。



ほか、外科医に玄理、麻酔科医に馬場ふみか、看護師に工藤美桜&荻野友里、亡くなった武良井の恋人に入山法子、といったキャスト陣が脇を固めてます。



第1話の冒頭から説明台詞のオンパレードで、すぐに「私はこのドラマにハマらないな」と直感しました。説明を説明と感じさせない為の努力を放棄してる、としか思えない脚本(原作も?)ですから、そこに斬新な面白さが発見できるとは到底思えません。

案の定、第1話を観た限りはだけど、院内警察という職業そのもの以外に新たな発見は無かったし、横堀室長を除く全てのキャラクターに魅力を感じませんでした。その室長にしても市村正親さんが演じればこそでしょう。



そもそも「刑事モノ+医療モノ」っていう企画からしてマイナス・スタートじゃないかと私は思ってます。

2つの人気ジャンルを組み合わせれば……っていう発想自体がありきたりで、それなら櫻井翔くんが刑事を演じた昨年のアクション・サスペンス『大病院占拠』の方が「どんな手を使ってでも(若い視聴者の)興味を引いてやろう」っていう創り手たちの覇気が感じられました。

この『院内警察』における刑事モノ要素はほぼ“謎解き”であり、そんなドラマ(ミステリー仕立ての医療モノ)は今まで枚挙に暇がないほど創られてますから新鮮さはどこにも見当たらない。つまり、面白くない。



余談ですが、こないだ「SNS上で誰かの批判ばっかしてるヤツらは物事の本質を知らないバカ」みたいなこと書きましたけど、レビュー記事はそういう安直な書き込みとは全然違います。感じたことをどう表現すれば正確に伝わるか、考えに考え抜いて綴った“感想”あるいは“評論”であり、誰かを傷つける為の“単なる悪口”とは根本的に違います。件の記事もそういう自負があるからこそ書きました。

もし、作品に関わった人が辛口のレビューを読んで、結果的に傷ついたとしても、それを次作への糧にして頂きたいし、そうしなきゃクリエイターは務まらないと私は思います。

セクシーショットは、警察側を代表して長濱ねるさん、病院側を代表して工藤美桜さんにお願いしましょう!


 

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『ガラパゴス』2023

2023-11-05 17:00:11 | 刑事ドラマ HISTORY

2023年11月、NHK総合テレビの土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした社会派のミステリードラマ。

原作は相場英雄氏の推理小説で、同年2月にBSプレミアムで放映された前後編の特集ドラマを再構成し、全4話の連続ドラマとして地上波公開。

「身元不明のままとなっている死亡者のリストから発見した派遣労働者の死の真相究明に挑む刑事の姿を通し、非正規雇用問題、世界標準から孤立化(ガラパゴス化)する日本産業を描いた社会派サスペンス」(ウィキペディアより)

↑といった硬派なお話で、いちおう刑事が主人公ではあるけど基本的に「◯◯さんのおっぱいが!」とか「ボインぼよよ〜ん!」みたいな問題しか扱わない当ブログで取り上げて良いものやら随分と悩みました。

当然おっぱいは出てこないワケだけど、花の本庁捜査一課から「加齢による体力の衰え」を理由に窓際部署の特命対策室第七係(継続捜査班)に異動させられた、いわば“ガラパゴス化”しつつあるベテラン刑事=田川信一を演じてるのが、この人なんですよね。



ミスター『踊る大捜査線』、すなわち青島刑事こと織田裕二さん!

俳優として好きかどうかは別にして、刑事ドラマの常識を覆して新たな時代を切り拓いた、あの大ヒット番組の主人公(を演じた人)が今や化石扱いされてる!(という役を演じてる!)

そう考えると感慨深いものがあり、それを狙ったキャスティングでもあろうし、だからこそ織田さんも(これまで断り続けて来たであろう)刑事役のオファーを引き受けたんでしょう。



で、そんなガラパゴス刑事となりゆきでコンビを組むことになる、鑑識課の身元不明相談室に所属する女性捜査官=木幡祐香に扮してるのが、この人。



私が大好きな女優さんの1人である、桜庭ななみさん! ジョン・ウー監督の映画『マンハント』(’18) で刑事役は経験済みだけど、日本の連ドラでは今まで無かったはず。レビューしないワケにいきません。



↑織田さんが随分ふくよかになられてるけど、これは多分ベテラン感や窓際(激務から外された)感を出すための役作りでしょう。良くも悪くも形から入っていく役者さんなので。知らんけど。(←流行語になるずっと前から関西人の口癖)

ちなみに桜庭さん扮する木幡刑事は、原作だとガラパゴスと同期の男性捜査官。この設定変更が無ければ私は観てないかも知れません。



15年前に遺体で発見されるも“自殺”と判断された青年が沖縄出身者ってことで、津嘉山正種、満島真之介、ゴリ(ガレッジセール)といった実際の沖縄出身アクターたちが脇を固めてます。



で、満島くん扮する派遣労働者が自殺ではなく、実は殺されてることを見抜いたガラパゴス刑事が、ななみちゃんと2人で真相を追究していく。

その裏には大手自動車メーカーと人材派遣会社による不祥事が絡んでおり、その隠蔽に手を貸してるらしい捜査一課の鳥居警部補をこの人、ミスター『悪の教典』こと伊藤英明さんが演じてます。



そして人材派遣会社の社長秘書=高見沢に、ファッションモデル出身の泉里香さん。



ガラパゴス刑事の健気な妻=里美には、こういう役どころがやたら多い気がする戸田菜穂さん。



ほか、高嶋政宏、鶴見辰吾、石丸謙二郎、矢島健一、上地雄輔、駿河太郎、篠原ゆき子、あめくみちこ、野間口徹、窪塚俊介、東幹久、金井勇太、肥後克広etc…と、さすがはNHKドラマと言うほかない層の厚すぎるキャスティング。

現時点じゃ初回しか観てないので感想は控えますが、今を生きる日本人として興味を持つべきテーマだし、信頼の戸田山雅司さんが脚本を担当されてますから、見応えあるドラマに仕上がってるのは間違いないでしょう。

いずれにせよ欠かせないセクシーショットは、桜庭ななみさんと泉里香さんです。


 

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『機捜235 X 強行犯係 樋口顕』2023

2023-11-02 21:44:21 | 刑事ドラマ HISTORY

先にテレビ東京で単発2時間シリーズから「金曜8時のドラマ」枠で連ドラ化された『今野敏サスペンス/警視庁強行犯係 樋口顕』に続いて、同じ枠で同じ原作者による『今野敏サスペンス/機捜235』も3本の単発スペシャルを経て2023年冬シーズン、めでたく連ドラ化となりました。(我が地域では少し遅れて夏シーズンに放映)

ただし単独では“引き”が弱いと見なされたのか、『〜樋口顕』とのコラボによる連ドラ化という、非常にレアなパターン。

映画とか単発スペシャルだと『ルパンVSコナン』みたいな例もあるし、原作者が同じと言えば『マジンガーZ対デビルマン』あたりを私は連想するけど、実写の連続ドラマで(ワンシーンだけのカメオ出演とかじゃなく)がっつりコラボっていうのは画期的かも?

全7話、テレビ東京&ユニオン映画の制作による作品です。

ところが蓋を開けてみれば、こんな風に両作品のレギュラーが勢揃いするのは最終の2話だけ。基本的には『機捜235』が主役であり、その連ドラ化に花を添える形で『〜樋口顕』のメンバーたちがゲスト出演してるだけ。

そりゃそうですよね。番組2つ分のセット費用とかギャラが発生するんだから、この世知辛い時代に全7話がっつりコラボは有り得ない。

けど、それでも充分に面白いですから「是非とも連ドラ化したいが“引き”が弱い、ならば人気シリーズの樋口顕に協力願おう」っていう創り手の意図は(まったく勝手な想像だけど)よく解ります。

なにせメインは、単発ドラマじゃ主役を張りまくってるけど連ドラだとバイプレーヤーのイメージが強い、中村梅雀さん。

そんな梅雀さん扮する見当たり捜査(容疑者の顔や外見の特徴を完璧に記憶する)の名人=縞長省一が、警視庁 第二機動捜査隊 渋谷分駐所の徳田班に配属され、コールサイン「機捜車235」として若手刑事の高丸卓也(平岡祐太)とコンビを組む。

捜査一課への昇進を熱望する高丸からすれば、一見うだつの上がらない定年間近なオジサンとコンビを“組まされた”図式なんだけど、やがてその“シマさん”こと縞長の実力と人柄に惹かれていく。

そんな2人の上司となるのが渋谷分駐所 所長の安永警部(山本未來)。梅雀さんとの組み合わせは多部ちゃんの朝ドラ『つばさ』を思い出させます。

そして機捜車231の徳田班長(東根作寿英)、大久保刑事(秋山ゆずき)、浜川刑事(須賀健太)。

秋山ゆずきさんは「橋本柚稀」名義のジュニアアイドルから舞台女優を経て、あの超サプライズヒット映画『カメラを止めるな!』のヒロイン役で一気に知名度を上げられた方。

本物のメジャー女優になれるかどうか、今が正念場かも知れません。刑事ドラマで刑事を演じてる女優さんはファンでなくても応援したくなっちゃう私です。

そして『機捜235』と『強行犯係 樋口顕』の架け橋となるのが、両作品にレギュラーとして登場してきた天童管理官(榎木孝明)。アメコミ映画の『アベンジャーズ』シリーズにおけるサミュエル・L・ジャクソンみたいなもんです。

シマさんの若き相棒=高丸が、忙しい中でなんとか時間を作って恋人=亜里沙(安座間美優)とデートし、チョメチョメ気分が盛り上がったところで必ずシマさんが現れ、悪気なく邪魔しちゃう毎回の天丼ギャグが私は大好きです。

第6話までは『機捜235』がメインで、内藤剛志さんが1シーンも登場しない回すらあったけど、樋口班がずっと追ってきた事件の最有力容疑者が、徳田班の若手刑事=浜川の兄であることが判明し、最終2話でいよいよ本格的なコラボが実現!

樋口係長(内藤剛志)を筆頭に、藤本刑事(片山萌美)、中田刑事(小松利昌)、菊池刑事(佐野 岳)という警視庁捜査一課強行犯第三係一班のメンバーたち。

見当たり捜査の名人であるシマさんが10年以上前にその容疑者を目撃してたもんだから、捜査の矛先を兄に向けさせない(シマさんに思い出させない)為に機捜の刑事になった浜川という、冷静に考えればかなり無理を感じる設定だけど、私は楽しめました。

そもそも、いつも書いてるように、私にとってストーリーは二の次なんです。それより大事なのは刑事たちのキャラクターであり、その点、シマさんも樋口係長も共通して物腰が柔らかく誠実で、若手に対しても敬語を使う理想的な好人物なんですよね。

中村梅雀さんも内藤剛志さんも、そんなキャラクターが本当によく似合う! 真犯人や裏切者が誰であろうと興味ない、とにかく私を気分良くさせてくれる刑事さんが見たいだけ。

かつて大ハマリした『隠蔽捜査』の杉本哲太さんもそんなキャラだったし、私にとって今野敏さんの作品は「ハズレなし」と言えそうです。

というワケでセクシーショットは秋山ゆずきさんと安座間美優さん、そして本ブログで驚異的な登場頻度を誇る片山萌美さんです。

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