2018年の春シーズン、フジテレビ系列の火曜夜9時枠で全10話が放映された、カンテレの制作によるサスペンスドラマ。大ヒットした韓国ドラマのリメイクなんだそうです。
城西警察署地域課の巡査・三枝(坂口健太郎)は小学生の時、クラスメイトの女児が若い女(長谷川京子)に連れ去られるのを目撃したんだけど、その子が遺体になって発見され、前科者の男が誘拐&殺人容疑で指名手配されちゃいます。
その事件が未解決のまま15年が過ぎ、警察官となった三枝が独自で真犯人の捜索を続ける中、なぜか廃棄された無線機から何者かの声が聴こえ、15年前に指名手配された男の遺体を発見したと報告して来ます。
で、その場所に行ったら本当に白骨化した遺体があり、男は自殺と見せかけて殺されたらしいことも判明します。やっぱり、真犯人は三枝が目撃した女だった!
そして無線機から聴こえた声の主は、なんと15年前にこの事件を捜査中に行方不明になった刑事・大山(北村一輝)だった! 驚いた!
時効成立が数分後に迫るなか、15年の時を隔てて無線機で対話しながら、三枝と大山が事件の真相へと迫って行きます。
こうして粗筋だけ書くと、いかにも韓流ドラマらしい無茶な設定、強引極まりない展開なんだけど、雰囲気ある映像と丁寧な演出、実力派キャストたちの熱演により、知らず知らず作品世界に引き込まれちゃいます。
主人公が単に犯人を目撃しただけでなく、あのとき被害者を救おうと思えば救える状況だったという、痛々しい後悔を背負ってるのが大きなポイントで、何としても真犯人を捕まえたい彼の気持ち、その切羽詰まった行動に共感できます。
それが無かったらバカバカしくて観てられないかも知れず、初回は面白かったけど、果たして10話前後もこれで引っ張れるものなのか、他人事ながらとても心配ですw
だからこそ、最後まで引っ張れたら大したもんで、それを確かめる為にもしばらく観てみたいと思いました。ただの馬鹿ドラマだろうと思ったのに最後まで面白かった『銭の戦争』(同じく韓流ドラマのリメイク)の例もある事だし。
キャストは他に、城西署捜査課の刑事が吉瀬美智子、木村祐一、課長が甲本雅裕、鑑識課員が池田鉄洋、謎の鍵を握る警視庁刑事部長が渡部篤郎、といった面々。セクシーショットは長谷川京子さんと吉瀬美智子さんです。