ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「だからアクションドラマが必要なんだ」

2019-12-29 00:00:13 | 日記
 
SNSへの書き込みは、車の運転とよく似てるんだそうです。顔も身分も隠して書き込む行為と車内の密室状態が強気を生み、人間の本性が剥き出しになっちゃう。

先日話題にしたようなネット上の集団リンチが絶え間なく続くのは、それが人間の本性だから。イジメも戦争も絶対に無くならない所以です。

私の持論として、そういう暴力欲求を我々はアクション物の映画やドラマを観ることで発散して来たと思うワケです。アクションスターに自己投影し、悪者をバッタバッタと倒すことで欲求を満たし、暴力衝動を抑えてきた。

そんな必要不可欠だった筈のアクション物が衰退して来たのは、格闘ゲームの普及と進化が原因だろうと私は最近まで思ってました。けど、それよりもインターネットが登場したことの方がよっぽど影響してるんじゃないかと今は思ってます。

ネット上で行われてるリンチは、バーチャルじゃない。実在する生身の人間を罵詈雑言で傷つける、極めてリアルな暴力です。やってる側が正義のヒーローになった「つもり」でいる点では同じでも、やられる側がこの世に実在する人っていう違いはでかい。そこに快感があるのだとしたら、所詮はバーチャルでしかない映画やゲームが太刀打ち出来る筈がありません。

顔も名前も明かさず、安全な場所から好きなだけ暴力が振るえるんだから、ストレスを溜めた日陰者たちが嬉々としてハマるのも当然かも知れません。

韓国映画における暴力描写のリアルさ、陰湿さは過剰としか思えないんだけど、その国でネット上の誹謗中傷による自殺者が後を絶たないという事実が、両者が本質的に同じであることを物語ってます。

私の持論(アクション物を観れば暴力欲求を発散できる)からすれば、映画でそれだけ暴力が描かれてるなら韓国民はスッキリしてる筈じゃないの?って話になっちゃうんだけど、多分あの人たちはあの程度じゃ満足できないんでしょう。

いや、日本人もネットを使ったリアルな暴力に味をしめたからこそ、すっかりアクション物が創られなくなってるワケです。決して対岸の火事じゃありません。破滅です。
 
コメント (2)
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