ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『私の家政夫ナギサさん』#02~#03

2020-07-24 12:15:24 | 多部未華子










 
『これは経費で落ちません!』ほどのハマり方は今のところしてないけど、毎回楽しく観させて頂いてます。

母親(草刈民代)による「あなたはやれば出来る子」っていう呪いの言葉に囚われ、振り回されてるメイ(多部未華子)の姿を見るにつけ、多部ちゃんの役柄の幅がますます広がったよなあって、まだ10年にも満たないファン歴ながらしみじみ実感してます。

かつての多部ちゃんは、その凛とした佇まいと強い眼力のお陰で、他者の言葉なんかに惑わされない「我、我が道をいく」キャラクターばかり演じさせられてたように思うし、だから私も惚れてしまったワケだけど、映画『ピース オブ ケイク』で優柔不断な女を見事に演じて見せたあたりから、状況が変わって来たような気がします。(監督の田口トモロヲさんは俳優仲間としてそれを狙っておられたのかも?)

とはいえ、無理をしまくり疲弊しまくってるメイを見てても、そんなに痛々しく感じないのは「やっぱ多部ちゃんだから」かも知れませんw どこか安心して観てられるんですよね。

これがもっとシリアスな作品なら、もうちょい弱々しい女優さんの方が良かったかも知れないけど、基本はコメディーだから多部ちゃんで大正解。草刈さんがそれほどの「毒親」に見えないのも、相手が多部ちゃんだからかも知れません。(まだ10代の時に秋野暢子さんと真っ向対決しても全然負けそうに見えなかった人ですからw)

とにかく役柄の幅がぐんと広がり、また綺麗にもなられました。ここ1~2年で多部ちゃんのファンになった人が、後追いで『デカワンコ』を観たらさぞかし驚かれるんじゃないでしょうか。えっ、これって同一人物なの!?って。(そこでどっぷりハマって脱け出せなくなるシステムになってますw)

大森南朋さんも草刈民代さんも普段とは違ったイメージの役に挑戦しておられ、それぞれさすがの仕上がりになってるけど、表情の豊かさにおいては多部ちゃんの右に出る人は見当たりません。

顔だけじゃなく声の表情の豊かさもハンパじゃない。ドラマの内容にはやや強引さを感じるし、コメディーとして危うくスベりそうな場面も多々あるんだけど、多部ちゃんの多彩な演技で相当救われてるんじゃないかと思います。

どうやら母親の精神的支配をことさら大きな問題として扱うワケでもなく、基本はお仕事ドラマ&ラブコメディー、その両方に家政夫ナギサさんのサポートやアドバイスが効いていく、という作品になりそうです。

あんまり恋愛の方には傾いて欲しくない(今や全ての連ドラが女性向けゆえ、そこは避けられない)んだけど、意外な展開や深いドラマ性はあまり求めず、一流キャストたちの多彩な表情やアンサンブルを無邪気に楽しめば良いのかなと思ってます。(そういうドラマに小賢しい捻りは無用。このまま直球勝負でお願いします)

ポートレートは居酒屋「万薬の長」の店員=かりん役でレギュラー出演されてる、ファッションモデルで女優の夏子さんです。

 

PS. うっかり自分で「役立った」ボタンを押しちゃいました。消す方法は多分あるんだろうけど、面白いから放置しておきますw

 
 

コメント (6)
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