2012年秋にCS放送局の東映チャンネルとファミリー劇場が「ドラマクロスプロジェクト」と称して『特捜最前線2012』と同時制作した単発ドラマ。
「パリに本部を構える国際的な保険調査機構に所属するシークレット・エージェント」っていうプレイガールの設定、テーマ曲やタイトルロゴも旧作ドラマを継承しており、オリジナルに対する愛着やリスペクトが感じられるぶん2003年の劇場版より面白かったです。
2012年版プレイガールの面々は、七瀬凛(リン)=杉本有美、甲斐火那子(ヒナ)=長澤奈央、宍戸麗美(ドレミ)=小沢真珠、ボスの雪見桜子(桜姉ェ)=伊藤かずえ。
敵ボスに扮するは神保悟志、そしてストーリーの軸となる事件関係者=溝口結衣には黒川智花が扮し、最終的にプレイガールの一員となるパターンも旧作ドラマを踏襲してます。
ただし、脇を固めるメンツに阿部進之介、桜田通、虎牙光揮、斉藤秀翼といった、いかにも東映の特撮ヒーロー物に出てきそうな、若くてシュッとしたイケメンを揃えてる点は、脂ぎったオヤジしか出てこなかった旧作と大違い。
’03年の劇場版にも言えることだけど、要するに100%男子向けの番組だった筈の『プレイガール』が女性客も呼び込もうとしてる。それがそもそもの間違いだと私は思うワケだけど、そうしないと企画が通らないご時世だから言っても仕方ありません。
それでも、若手の杉本有美さんと長澤奈央さんがお色気&アクションに全力投球してくれたお陰で、’03年版より見応えありました。
特に長澤奈央さんは『忍風戦隊ハリケンジャー』でブレイクされただけあって、動きがホンモノ!
杉本有美さんも『炎神戦隊ゴーオンジャー』に出てられたみたいだけど、ちょっと差を感じました。これはもう、普段から鍛えてるかどうか、素人眼でも判っちゃいます。
それでも’03年版よりはグレードが高く、ちゃんと時間をかけて撮影してもらえたお陰もあろうかと思います。低予算映画より意外とテレビ番組の方が、尺が短いぶん余裕があるのかも知れません。
しかし残念ながら、今回もシリーズ化とはいきませんでした。『特捜最前線2012』も然りで、あらゆる「復活版」に言えることだけど、何十年も前の作品を蘇らせて喜ぶのは旧作ファンだけなんだから、リニューアルするより『ランボー』や『インディ』みたいにオリジナルのキャストを活躍させなきゃ意味がない。それじゃ商売にならないって言うなら最初からやめときなはれって、私は思います。
今回のセクシーショットはオールメンバー、杉本有美さん、長澤奈央さん、小沢真珠さん、伊藤かずえさん、黒川智花さんです。