昭和スターの訃報には、正直なところ麻痺しつつあったんだけど、今日はニュースを観て「えっ!?」って、久々に声が出ちゃいました。
だって、渡辺徹さんがですよ。私と4歳しか違わないし、とにかく元気な人ってイメージが定着してましたから。
いや勿論、それだけじゃない。言うまでもなく、七曲署のラガー刑事ですから!
しかも、徹さんがまだラガー刑事だった頃に、私は会ったことがあるんです。
日大の映画学科を受験する為に上京した際、新宿へ行けば『太陽にほえろ!』のロケに出くわすかも?と思って新宿駅で降りたら、まさに駅前で『太陽〜』のロケをしてたんですよ、徹さんが!
たぶん聞き込みシーンか雑踏を歩くだけのシーンで、出演者は徹さんだけ。まさにアイドル絶頂期の頃ですから、当然ながら若い女子を中心に人だかりが出来てました。
撮影はすぐ終わり、徹さんはロケバスに戻って扉を閉めずに着替え始め、赤いブリーフを見せびらかしてましたw
で、すぐさま近くに停めてあった愛車(傷だらけのフェアレディーZ)に乗り込み、ご自分で運転して去ろうとするもんだから、私は勇気を振り絞って声を掛けたんです。
「ラガー、応援してます!」
そのとき、私は完全にドック刑事(神田正輝)を意識した髪型&服装をしてたんだけどw、徹さんは満面の笑顔で「ありがとう!」って、手を振ってくれました。
もしかしたら、私がこれまで生きてきた中で、最もテンションの上がった瞬間だったかも知れません。
どれくらい興奮したかと言えば、今朝のワールドカップ(VSスペイン)で日本チームが勝った瞬間のサポーター連中と同じぐらいですよマジで。(おかげで受験はスベリましたw)
それまで町で出くわした芸能人と言えば、近鉄電車に乗ってたザ・ぼんちのマサトさんぐらいだったのにw、2人目がラガー刑事ですからね!
しかも、まっすぐ眼を見て、笑顔で返事してくれた。ドックのコスプレをした、チビで田舎もんのオタク少年に!
たったそれだけの事でホント天にも昇る気分で、スターの持つ力って凄いな!って、だからスターと呼ばれるんだなって、私はそのとき理解しました。
正直、それまではラガー刑事のファンじゃなかったけど、そりゃもう大好きになりました。
後にマミー(長谷直美)とトシさん(地井武男)を渋谷の駅前で目撃し、ブルース(又野誠治)とは撮影現場を共にするという縁にも恵まれたけど、徹さんに手を振ってもらった時を上回る興奮は無かったです。
その体験を抜きにしても、バラエティー番組やDVDの映像特典における徹さんのトークは、いつも楽しませて頂きました。
つい最近も『徹子の部屋』に中村雅俊さんとお二人で出てられるのを観たばかりですよ! だから訃報はホント寝耳に水でした。闘病されてたんですね。
ボス(石原裕次郎)やジーパン(松田優作)よりは長生きされたけど、それにしたって61歳の死はまだ早すぎる!
ちょっと受け入れるのが難しいです。世間はサッカーで浮かれてるけど。
渡辺徹さんには感謝しかありません。日本代表なんかどーでもいい。私はラガー刑事をこれからも応援し続けます。徹さん、本当にありがとう! 合掌。