ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『さすらい刑事旅情編 II 』#04

2023-05-03 14:00:04 | 刑事ドラマ'80年代

古典的な人情ストーリーばかりで、私はあまり面白いと思えなかったシリーズだけど、素晴らしいグラビアを残されてる当時のアイドルや若手女優さんがよくゲスト出演されるもんで、レビューしなくちゃいけないワケです。

このシーズン2第4話には、TBSの連ドラ『はいすくーる落書』でいきなりレギュラーキャストに抜擢され、デビューしたばかりの越智静香さんがゲスト出演。

越智さんは’87年開催の「第2回東宝シンデレラオーディション」に参加し、受賞は逃がしたもののスカウトされ、東宝芸能に所属。刑事ドラマは’92年『真夏の刑事』で主人公(時任三郎)の妹役でレギュラー出演されたほか、’10年『警視庁失踪人捜査課』第8話などにゲスト出演。様々なジャンルで近年まで活躍されてます。



☆第4話『山陽新幹線・道後温泉に消えた女 』(1989.11.1.OA/脚本=藤井邦夫/監督=長谷和夫)

舞台となるのはサブタイトル通り、愛媛県松山市の道後温泉。今となっては懐かしいデザインの新幹線「ひかり263号」と、瀬戸大橋を走る「しおかぜ9号」がフィーチャーされてます。



東京駅で他殺と思われる女性の遺体が発見され、被害者が亡くなる直前に愛媛の女子高生=葉子(越智静香)と会ってたことが判明。

葉子は被害者の娘であり、幼少期に母が「駆け落ち」で行方をくらまして以来の再会だったことも判り、容疑者の1人として彼女をマークした鉄道警察隊・特捜班は、ギョロ眼リーゼント(三浦洋一)とシブがき隊(布川敏和)を愛媛に送り込みます。



自分を見捨てて家出された恨みはあるにせよ、葉子が実の母親を殺すような娘とは思えないリーゼントは、彼女が何か隠してると直感します。

どうしても会いたいと母親から連絡を受け、部活で上京した合間に東京駅で再会した葉子は、そのとき、愛媛にいるはずの姉=牧子を目撃しちゃったのでした。



姉の牧子を演じられた蜷川有紀さんは、あの偉大なる舞台演出家で灰皿の名投手・蜷川幸雄さんの娘……ではなく姪っ子で、作家・猪瀬直樹さんの奥方。

つかこうへいさんの舞台『サロメ』で主役デビューされ、刑事ドラマは『特捜最前線』『ジャングル』『はぐれ刑事純情派』『はみだし刑事情熱系』等にゲスト出演。従妹の蜷川実花さんと同様、画家や映像作家など幅広く活躍されてます。



皆さんお察しの通り、真犯人は姉の牧子であり、母に「もう二度と葉子に近づかないで」と告げるために上京し、言い争った弾みで階段から突き落としちゃったという、サスペンスドラマ「あるある」と言わざるを得ない顛末。

しかしストーリーは凡庸でも、ゲストの華やかさに加えて、私は班長=高杉警部を演じる宇津井健さんの「やたら折り目正しい」一挙手一投足に何だか「ツボ」を刺激されw、それを見てるだけでもう楽しくて仕方ありません!



母親が生前、実は末期ガンで、牧子と葉子を受取人にした生命保険に加入しており、それを狙ったヒモ男に牧子が殺されそうになるも……



高杉警部が颯爽と、折り目正しく救出に駆けつけ……



母親が実は転落死じゃなく、病死だったことを姉妹に告げ、背筋をピン!と伸ばしながら……



折り目正しく2人を見守るのでした。



若い頃は別に何とも感じなかった、この宇津井健さんの折り目正しさが、今になってツボにハマるとは!w 人生、ホント分からないもんです。

そして本来の見どころである「旅情」も、若い頃よりは楽しめるようになりました。古めかしい人情ストーリーだけはやっぱ苦手だけど、ゲストが華やかだし、このシリーズも決して悪くないなと今は思ってます。



というワケで、越智静香さんの素晴らしいセクシーショットをご堪能ください!


 

コメント (2)
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