ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「仕事が決まりました。」

2023-05-19 18:18:15 | 日記

父の相続手続きと法事が一段落し、庭の手入れや部屋の整理整頓も済ませ、押入れに眠ってたプラモデルも全部組み立てて、やることが無くなって仕方なく、職探しを始めました。

焦る必要は無いんだけど、やることが無くなるとさすがにプータローはきつい。もう生きててもしょうがないやん、って気になって来ちゃう。

長引けば長引くほど社会に出るのが怖くなっていくだろうし、手遅れになる前に動かなきゃと、重い重い腰を渋々上げました。



で、自分では一番性に合ってると思う配送業をメインに探してみたけど、なかなか良いのが見当たらない。

なぜ配送業が性に合うかと言えば、まずクルマの運転が好きで、配達に出てしまえば基本1人で仕事できるのが有難いし、時間に追われるからあっという間に仕事が終わる。そこも大きなポイント。

配送業以外で基本1人で出来て、専門的な技能を求められない仕事と言えば、あとは工場員とか警備員ぐらいしか思いつかない。どっちも若い頃にバイトで経験してるけど、気が遠くなるほど時間が長く感じて、精神的に耐えられなかったです。

それでハローワークに通って求人情報を検索するだけの日々がしばらく続き、やっと「これだ!」と目をつけたのが介護施設の送迎ドライバーの仕事。これなら配送業と自宅介護の経験が両方活かせる!



送迎ドライバーの募集は以前から複数件あったけど、どれも朝2時間とか夕方2時間のパートワーキングばかりで、両方合わせても4時間分しか稼げない。高報酬は求めないけど、さすがにそれだけじゃ食って行けない。

ところが今回見つけた介護施設はフルタイム勤務。ちょっと場所が遠い(クルマで約20分。前の勤め先は5分で行けた)のがネックだけど、前職で担当してた配達区域に近い=周辺の地理をよく知ってるのも強みになるかも知れない!

ってことで面接を受けに行きました。



そしたら、ズラリと並ぶ5人の面接官と対峙する、想定外に本格的な面接で、とっても緊張しました。面接を受けること自体が15年ぶりだし!

受ける質問の量も予想外に多く、別に嘘はつかないけど言わなくていい事までポロポロ言ってしまい、こちらとしては最悪の出来でした。

だからなのか、あるいは既にドライバー枠は埋まってたのか、介護職員をやってみる気は無いか?っていう話になってきた。

このブログには今まで書かなかったけど、私は15年前、実家に戻って宅配業に就いてからすぐ、ホームヘルパー2級の講座を受けて、資格だけ取ってるんです。

けど、それはあくまで介護がどういうものかを知り、両親を安心させる為だけの目的であり、職業にするつもりは毛頭ありませんでした。

その理由は色々あるけど、一番は「常に人間と関わる仕事」だから。出来るだけ人と関わりたくない性格の自分には絶対ムリだと思ってました。

けど、施設の人たちは「向いてそう」だとおっしゃる。「優しそう」で「人が好きそう」に見えるからと。

優しそうに見えるのは単に気が弱いからだし、自分では「極度の人間嫌い」だと思ってるんだけど、そう言えば2年前からお世話になってるケアマネージャーさんにも「向いてると思う」って言われたことがある。プロの人たちがそう言うなら、そうなのか? いや、だけど私のことは私自身の方がよく知ってるし。

とはいえ、さすがに就職面接で「極度の人間嫌いです」とは言えないから、その場は「他人様の命を預かるような仕事(それは送迎ドライバーも同じだけど)は怖いです」「でも、向いてると言って頂くと、ちょっとその気になってる自分もいます」って、ニュアンスは変えたけど正直な気持ちを表明し、面接は終わりました。



結局、自分がいかに小心者であるかを大々的にアピールしただけで、送迎ドライバーはもちろん介護職員としての採用も無いだろうと思い、やっぱり工場に行くしかないかと諦めてたんだけど、そしたら翌日、採用担当の人から電話があり、「介護職員として来て頂きたい」って。

よっぽど人手が足りてないんでしょう。こんなオッサンで、あんなに自分の弱さをさらけ出したのに、それでも来て欲しいって……

けど、いくら猫の手でも借りたい状況にせよ、まったく見込みが無い人間に「来てくれ」とは言わないはず。

そうして「人柄」を見て決めてくれたのが、めちゃくちゃ嬉しかったんですよね。前の会社は数字(生産性)しか見てくれなかったし、ましてや生き馬の目を抜く映像業界じゃ「優しさ」なんて弱点にしかならないから。

もしかすると、その弱点こそが強みになることが、介護の仕事ならあり得るかも知れないって、そう思いました。

すぐボロボロになって辞めちゃう可能性も大だけど、これこそ天職だと思える可能性も、無くはない。

少なくとも、配送業や工場で働くよりも、やり甲斐は確実にある。今回プータローになって、いかに「誰かに必要とされること」を自分が求めてるか痛感した今なら、やって行けるかも知れない。



賭けてみることにしました。もしかしたら、コミュニケーション障害?っていう最大のコンプレックスを、克服できる最後のチャンスかも知れないし。

失敗して、余計に人が怖くなったら、その時こそ工場に行けばいい。

そもそも、本当に人間が怖いなら、仲間を集めて自主映画を創るなんてことは出来なかったはず。こんなに人を笑わせるのが好きなヤツが、極度の人間嫌いであるワケがない、とも思ったり。

それ以前に、体力がついて行かないかも知れない。すでに宅配業で痛めた腰も本格的にヤバくなるかも知れない。そのへんは、整骨院に行く回数を増やしたり、スポーツジムで鍛えたりして乗り切ろう。

実は心療内科にも予約を入れて、メンタル面もケアしてもらうつもり。出来ることは何でもやる覚悟を決めました。

自宅介護の経験で、その過酷さをよく知ってるからこそビビってるワケで、何も知らずに飛び込むよりはサバイブする可能性が、きっとある。

そんなワケで、来週の火曜日から老人ホームで働きます。どうか皆さん、応援して下さい。自分なりに頑張ります。


 

コメント (15)
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