ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「信じ合えない親子。」

2025-01-07 21:31:14 | 日記

今日、私が居室を訪ねたときの母は、機嫌が悪かった。話しかけても天井を見つめたままで、全然こっちに顔を向けてくれない。

ああ、やっぱり恨んでるんだろうなと思いました。要介護3以上の後期高齢者(そのほとんどが認知症)が集う特別養護老人ホームには、いつも大声で罵詈雑言を叫ぶ居住者もザラにいるから、母の世代なら「介護施設=精神病院」みたいに誤解してもおかしくない。

けど、ウチの母は息子に対して絶対に本音を言いません。それはもう、私が物心ついた頃からずっとそう。こっぴどく叱られた時でも、なぜそんなに怒ってるのか理由を一切言ってくれなかった。私の「女性恐怖症」の原点は間違いなくそこにある。

私が大人になってある程度の“コミュ力”を身につけてから、何度か本音を引き出そうと試みたけど、そんなとき母は決まって私の顔から眼を背け、押し黙って完全に心の扉を閉じてしまう。「ああ、だからウチの家族は会話を失ったんだな」と納得したもんです。

しかし母が最初からそんな親だったかと言えば、たぶん違うはず。母にそうさせた原因が私や兄にもきっとあるんでしょう。



母から褒められた記憶は一切なく、その表情からは常に「失望」の思いしか伝わって来ない。何かをプレゼントした時でさえ。

気に入らないなら、なぜ気に入らないか理由をハッキリ言って欲しかった。それが教育ってもんでしょう?

今は認知症による被害妄想も入ってるにせよ、それ以前から母は私を信じてないし、私も母を信じてない。頑として本音を言わない人を信じられるワケがない。

だから葛藤するんです。私が今やってることは本当に恩返しなのか? もしかして復讐じゃないのか?って。そんな思いで胸が張り裂けそうになる。だからこそ、それを100%弟に背負わせてノホホンとしてる兄が許せない。



まぁ兄のことはどうでもいいとして、母と私が互いに信じ合えないのは、それぞれの自業自得。それはもう、あらゆる人間関係に言えることでしょう。どっちかが一方的に暴力を振るったとか犯罪者になったとかは論外として。

ただ、これまでの私の生き方が、親に失望されても仕方ないもんだったのは歴然たる事実。私自身は精一杯やって来たつもりゆえ後悔は無いけど、反省はしてます。

だから今やってることは恩返しというより、せめてもの罪滅ぼし。それって一方通行の感情=自己満足だから、相手に理解されなくてもいいんです。もちろん育ててもらったことへの感謝は伝えるつもりだけど、母は最後まで信じてくれない事でしょう。

新年早々、また暗い話になっちゃったけど、書くことで自分の気持ちを整理し、それが救いになってるから私にとってはポジティブなんです。今はそういう時期なんだとご理解下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする