昼食時に母の容態が悪化し、ナースから選択を迫られました。施設で出来る範囲内の処置に留めるか、病院へ救急搬送するか。
私の願いは一貫して「苦しまずに逝くこと」だけど、「家族として“やれることは全部やった”と思いたいなら病院を勧める」と言われ、後者を選びました。
そう、これは自己満足。母は明らかに早く逝きたがってるけど、少しでもラクに逝かせるなら病院の治療に頼るしかない。どうせ母には恨まれてるし、最後までこっちの意志を尊重させてもらいます。
もちろん、植物人間みたいな延命治療は断固させません。あくまで自然な終末を、可能なかぎりラクに迎えてもらうための処置。
母は相変わらず私のことは無視してる(ナースの問いかけにはちゃっかり応えてる)けど、だからこそこっちも割り切れるってもんです。
息子を憎んだまま最期を迎えつつある母と、親の終末にまったく興味を示さない兄。そんな2人に比べれば、自分なりの最善を尽くしてる私は綺麗ごと抜きで幸せだと思う。