☆第175話『香港カラテ対Gメン』
(1978.9.30.OA/脚本=高久 進/監督=山内 柏)
台湾、韓国ルートの麻薬シンジケートが日本のブラックマーケットを独占しつつある中、負けじと香港の新興組織「香港チャイニーズ・コネクション」が日本進出を開始。貧困層の3人兄弟をカネで釣って大量のヘロインを日本へ運ばせます。
例によって恐るべき諜報力でその情報をキャッチしたGメンは、空港で3兄弟を逮捕し、ブツを押さえるんだけど、その報復に山田刑事(藤木 悠)が狙撃されて重傷を負ってしまう。
怒った黒木警視(丹波哲郎)は草野刑事(倉田保昭)と中屋刑事(伊吹 剛)を香港へ送り込み、たった二人でチャイニーズ・コネクションを壊滅させよという、ムチャ振りにも程がある指令を棒読みで下すのでした。
香港警察の協力も得られず途方に暮れた草野&中屋は、逮捕した運び屋3兄弟の家族(妹と弟)にとりあえず接触。彼女らの協力により、山田刑事を狙撃した殺し屋(小林稔侍)の隠れ家を突き止めるんだけど、そこで待ち受けていたのは筋肉カンフー用心棒のヤン・スエだった!
メリメリメリメリメリメリ!
出たっ! ちょっと動くたびに筋肉がいちいち唸り、腕に巻かれたロープを筋力だけで弾き飛ばすパフォーマンスも勇ましいカンフー・モンスターを、海外ゆえ拳銃を持たない草野と中屋は果たして倒せるのか!?
(つづく)
『Gメン'75』3度目の香港ロケ編にして、格闘アクションをメインに据えた「香港カラテ」シリーズの記念すべき第1弾。
香港チャイニーズ・コネクションの殺し屋に小林稔侍、女性幹部に三浦真弓、警視庁の保安二課長に川津祐介(後に南雲警視としてレギュラー入り)、運び屋3兄弟の妹に香港の人気女優・ミッシェル(米雪)と豪華ゲストが揃う中、その圧倒的な存在感とアクションで全てを食ってしまったのが誰あろう、香港ロケ編の常連ゲスト、いや主役と言っても過言じゃないヤン・スエ(楊斬)!
アーノルド・シュワルツェネッガーより早くボディービルダーから俳優に転身、武田真治くんに大いなる影響を与えたかどうかは知らないけど、ブルース・リーの映画にも出られた香港の筋肉大スターです。
香港に拠点を置く倉田保昭さんとはマブダチだったもんで二つ返事で出演を引き受け、何度死んでも別人として蘇り、倉田さんの降板後も香港ロケ編の主役として『Gメン』シリーズを支えていくのでした。
日本語はまったく分からず、撮影中はずっと倉田さんの後ろをついて回っていたというエピソードから、なんとなく温厚な素顔が伺えて微笑ましいです。
本場で磨き上げた倉田さんのカンフー、伊吹剛さんの豪快な柔道アクションも素晴らしいけど、やっぱり登場しただけで場面をさらっちゃうヤン・スエあっての香港カラテシリーズ。まさに千両役者と呼ぶべき筋肉大スターです。メリメリメリメリメリ!
(NHKの筋肉体操にも、このメリメリメリ!っていう効果音を入れてみては如何でしょう? バカウケ間違いなしですw)
ウケました!この頃はまだ、テレビが
面白いと思った時代ですね。
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