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2010年の春シーズン、フジテレビ系列の火曜夜10時枠で全11話が放映された刑事ドラマ。翌年春にスペシャル版、夏に第2シリーズ『絶対零度/特殊犯罪潜入捜査』(全11話) 、そして2018年には沢村一樹の主演による第3シリーズ『絶対零度/未然犯罪潜入捜査』(全10話) も放映されてます。
この第1シリーズは、現実の警視庁に新設された「コールドケース」をモデルとする「特命捜査対策室」に、新米刑事の上戸 彩が配属され、北大路欣也、杉本哲太、中原丈雄、山口紗弥加、北川弘美、宮迫博之らと未解決事件を捜査し、成長していく姿が描かれます。
放映当時は「ありきたりな設定のありきたりな人情捜査物」と思ってスルーしてたんだけど、今あらためて観るとけっこう面白い。それは多分、ここ数年の刑事ドラマ……に限らずTVドラマ全体が質を落としてるせいかと思われます。
偉そうな言い方をすれば、今よりは全然マシやん!って事です。本放映当時は凡庸に思えた作品が、今となっては眩しく見えてしまう。刑事物は特にそう。よりによってEXILEなんかと結婚しちゃう前の、上戸彩さんが輝いてる時期を捉えた作品としても貴重かと思います。
2014年の科学捜査ドラマ『ホワイト・ラボ』では鼻についた宮迫博之さんの二枚目気取り演技も、まだ本作ではそれほど浮いてません。やっぱり大根役者も使い方次第で、宮迫さんは謹慎させとくのが一番です。
翌年の第2シリーズはガラリと趣を変え、スリリングな潜入捜査が描かれましたが、これも当時はNHKの力作『外事警察』のパクリと思って私はスルーしてました。今観たらまた感じ方が違うかも知れません。
それだけ現在は、不作の時代。特に刑事ドラマはどん底のど真ん中……なら、まだ良いんです。後は上って行くしか無いから。
最悪なのは、どん底と思って観てる現在の番組を数年経ってから観直した時に、今より全然マシやん!って、また言わなきゃならないこと。
もしそうなったら、私は絶対にEXILEを許しません。
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