2023年11月、NHK総合テレビの土曜夜10時「土曜ドラマ」枠でスタートした社会派のミステリードラマ。
原作は相場英雄氏の推理小説で、同年2月にBSプレミアムで放映された前後編の特集ドラマを再構成し、全4話の連続ドラマとして地上波公開。
「身元不明のままとなっている死亡者のリストから発見した派遣労働者の死の真相究明に挑む刑事の姿を通し、非正規雇用問題、世界標準から孤立化(ガラパゴス化)する日本産業を描いた社会派サスペンス」(ウィキペディアより)
↑といった硬派なお話で、いちおう刑事が主人公ではあるけど基本的に「◯◯さんのおっぱいが!」とか「ボインぼよよ〜ん!」みたいな問題しか扱わない当ブログで取り上げて良いものやら随分と悩みました。
当然おっぱいは出てこないワケだけど、花の本庁捜査一課から「加齢による体力の衰え」を理由に窓際部署の特命対策室第七係(継続捜査班)に異動させられた、いわば“ガラパゴス化”しつつあるベテラン刑事=田川信一を演じてるのが、この人なんですよね。
ミスター『踊る大捜査線』、すなわち青島刑事こと織田裕二さん!
俳優として好きかどうかは別にして、刑事ドラマの常識を覆して新たな時代を切り拓いた、あの大ヒット番組の主人公(を演じた人)が今や化石扱いされてる!(という役を演じてる!)
そう考えると感慨深いものがあり、それを狙ったキャスティングでもあろうし、だからこそ織田さんも(これまで断り続けて来たであろう)刑事役のオファーを引き受けたんでしょう。
で、そんなガラパゴス刑事となりゆきでコンビを組むことになる、鑑識課の身元不明相談室に所属する女性捜査官=木幡祐香に扮してるのが、この人。
私が大好きな女優さんの1人である、桜庭ななみさん! ジョン・ウー監督の映画『マンハント』(’18) で刑事役は経験済みだけど、日本の連ドラでは今まで無かったはず。レビューしないワケにいきません。
↑織田さんが随分ふくよかになられてるけど、これは多分ベテラン感や窓際(激務から外された)感を出すための役作りでしょう。良くも悪くも形から入っていく役者さんなので。知らんけど。(←流行語になるずっと前から関西人の口癖)
ちなみに桜庭さん扮する木幡刑事は、原作だとガラパゴスと同期の男性捜査官。この設定変更が無ければ私は観てないかも知れません。
15年前に遺体で発見されるも“自殺”と判断された青年が沖縄出身者ってことで、津嘉山正種、満島真之介、ゴリ(ガレッジセール)といった実際の沖縄出身アクターたちが脇を固めてます。
で、満島くん扮する派遣労働者が自殺ではなく、実は殺されてることを見抜いたガラパゴス刑事が、ななみちゃんと2人で真相を追究していく。
その裏には大手自動車メーカーと人材派遣会社による不祥事が絡んでおり、その隠蔽に手を貸してるらしい捜査一課の鳥居警部補をこの人、ミスター『悪の教典』こと伊藤英明さんが演じてます。
そして人材派遣会社の社長秘書=高見沢に、ファッションモデル出身の泉里香さん。
ガラパゴス刑事の健気な妻=里美には、こういう役どころがやたら多い気がする戸田菜穂さん。
ほか、高嶋政宏、鶴見辰吾、石丸謙二郎、矢島健一、上地雄輔、駿河太郎、篠原ゆき子、あめくみちこ、野間口徹、窪塚俊介、東幹久、金井勇太、肥後克広etc…と、さすがはNHKドラマと言うほかない層の厚すぎるキャスティング。
現時点じゃ初回しか観てないので感想は控えますが、今を生きる日本人として興味を持つべきテーマだし、信頼の戸田山雅司さんが脚本を担当されてますから、見応えあるドラマに仕上がってるのは間違いないでしょう。
いずれにせよ欠かせないセクシーショットは、桜庭ななみさんと泉里香さんです。
うちのマンションはBSが観られないので、前は観られなかったんですよね〜。地上波で放送してくれてほんとに嬉しいです!
私は吉田栄作さんもファンですが、織田さんもファンなんです!
ハリソン君さんの記事を読む限りおもしろそうです!観るのを楽しみにしています!(^^)
杏子
私の分身であるハリソン・フォード氏が『インディアナ・ジョーンズ』最新作で意図的に加齢を強調してましたが、本作の織田さんもそれに通じるものを感じました。
『42』という伝記映画でハリソンは特殊メイクで太って見せてましたが、今回の織田さんはどっちなのか? お顔はそれほど変わってないので、たぶん同じ方法を使ってるかも? もしかして織田さんもハリソン・ファンだったりして。
もし、青島刑事が今でもあのまんまの性格だったら、こんな扱いを受けてるかも知れないなと思わせる設定が胸を打ちますよね。