屯田物語

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詩集「四季の風」夕愁白嶺<雪国の恋>

2024年09月08日 | 四季の風

はまなすの丘公園 
はまなすの花の咲くころはきれいだが、年々砂に侵食されている。
ヴィジターセンターにいくと「喜びも悲しみも幾歳月」のスチール写真が何枚か掲示してあった。
「石狩灯台」は1957年(昭和32年)「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台となった際に、「カラー映画」自体が珍しい時代なのでインパクトのある赤白に塗り替えたとのことである。
高峰秀子さんと石狩のご婦人がた(映画撮影のためのお手伝いやエキストラとして出演された)

<雪国の恋>

辛抱強い雪国の恋は
氷柱の中に
閉籠っている真紅の炎
愼しく激しい
注意深く雲母を剥がすように
一枚一枚薄着になる
幼い生毛のような雪解の
鋭敏で
感受性の強い情趣なもの

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