屯田物語

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詩集「四季の風」夕愁白嶺<馬橇>

2024年09月07日 | 四季の風
昭和19年~20年、江丹別へ疎開したことがある。
途中までバスで行ってどこかで馬橇に乗り換えたのだろうか。ほんとうにおぼろげな記憶しかないが馬に付けた鈴の音がシャンシャン鳴って、戦時中なのに子供心に楽しかったのだと思う。

「喜びも悲しみも幾歳月」赴任地の石狩灯台へは馬橇で向かった。いまでも冬季間は灯台までの道路は雪が深くて車は通れない。

<馬橇>

五、六年前には一条大通り 四条大通り
よく馬橇を見掛けたものだ
それが今では衢環の大型パスが通るだ
大型パスが馬橇に取って代った雪の町
近代化した一条大通り 四条大通りに
何か一抹の物足りなさを感じる


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