さすらいの青春(460)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【460】————————————
De temps à autre une goutte de pluie
venait rayer la vitre qui donnait sur la
cour aux voitures et sur le bois de sa-
pins. Apaisé, depuis qu'il avait rangé son
appartement, le grand garçon se sentit
parfaitement heureux.
.————————(訳)—————————————
窓は駐車場のある中庭、それと樅林に面してい
たがときどき雨のしずくが、窓ガラスに当たって
縦筋を作っていた.自分の住居を片づけて以来、
落ち着きを得たモーヌは申し分のない喜びを感じ
ていた.
.———————⦅語句⦆————————————
de temps à autre:[ドゥトンザオートル] 時おり、ときどき
goutte:[グット](f) しずく、水滴
pluie:(f) 雨、雨降り
goutte de pluie:雨のしずく
venait:(直半過/3単) < venir (自)
venir + 不定詞:~しに来る
rayer:[レイエ](他) 筋をつける、
vitre:[ヴィートル](f) 窓ガラス、板ガラス
donnait:(直半過/3単) < dooner (自)
donner sur ~:~に面している.
cour:(f) 中庭
donner sur la cour:中庭に面している
donnait sur la cour:中庭に面していた
apaisé:(p.passé) < apaiser (他) ❶(人を)なだめる、
落ち着かせる.❷(怒り、嵐を)和らげる
rangé:(p.passé) < ranger (他) 整理整頓する、
片づける、きちんと並べる
appartement:アパルトマン、が基本語だが、
ここでは「居住空間」
le grand garçon:モーヌを指す代替語.日本の小説と
違って主人公の名は繰り返さない.
se sentit:(直単過/3単)
< se sentir (pr) 自分が~だと感じる
parfaitement:(副) 見事なまでに、申し分なく、
完璧なまでに
heureux, se:(形) 幸福な、ありがたい、