もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4875番:純な心(2)

2024-09-28 21:10:47 | 語学


純な心(2)

ギュスターヴ・フローベール

   
————————【2】———————————

  Pour  cent  francs  par  an,  elle  faisait  la
cuisine  et  le  ménage,  cousait,  lavait,  re-
passait,  savait  brider  un  cheval,  engraisser  
les  volailles,  battre  le  beurre,  et  resta  
fidèle  à  sa  maîtresse,——qui  cependant  
n'était  pas  une  personne  agréable.


.————————(訳)—————————————
   
1年100フランの給金で、フェリシテは料理と
掃除、針仕事の洗濯、アイロンがけをこなし、
馬に馬勒をつけることも心得ていた.さらに
家畜を育て、バターの攪拌方法まで知ってい
た.
         
 
.———————⦅語句⦆————————————
      
cousait:(直半過/3単) < coudre (他/自) 縫う
passait:(直半過/3単) < passer (他) 
passer:(他) (アイロンを)かける     
brider:(他) (馬に)馬勒をつける  
engraisser:[アングレッセ] (他) 肥育する、太らせる
volaille:[ヴォライュ](f) 家畜  
battre:(他) かき混ぜる、攪拌する    

.———————⦅語法⦆————————————

pour... par ~ / 「~につき…の対価で」
           このpar は「配分」~につき、~ごとに
   payer 100 francs par personne / 
           1人当り100フラン払う.


..——————— ≪文法≫ —————————————

coudre (縫う) 
直説法現在(s 出没型)———直説法半過去
je  couds——————————je  cousais
tu  couds——————————tu  cousais
il  coud —————————— il  cousait
n.  cousons—————————n.  cousions
v.  cousez ————————— v.  cousiez
ils  couent————————— ils  cousaient

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4874番:さすらいの青春(512)

2024-09-28 19:27:43 | 語学


さすらいの青春(512)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼


———————【512】———————————

  « Peut-être  rencontreons-nous  Franz  de  
Galais »,   se  disait  Meaulnes,   le  cœur
battant.  
 
   
.————————(訳)—————————————

 「もしかしたら、フランツ=ド=ガレーに
会ったりするかも知れない」、モーヌはそう思
うと胸が高鳴るのであった.
   
         
——————— ⦅語句⦆ ————————————
    
peut-être:ひょっとすると~かもしれない
rencontreons-nous:私たちは再会することになるだろう.
   (ここの倒置形はpeut-êtreが
    文頭にきているためで、疑問形ではない.)
se disait Meaulnes:モーヌは考えた.
    se dire で「思う」
cœur:(m) 心、心臓、胸
battant:(p.pré) <battre (自) 打つ.
  

..——————— ≪文法≫ —————————————
     
文法に沿って訳すならば、つまり仏検問題の答案と
して訳すならば、胸がときめくのは le cœur battant
で、現在分詞の付加語句なので、これを述語とせず、
se disait Meaulnes 「モーヌはそう思った」を文の骨
格にするのがよい.「モーヌは胸をどきどきさせな
がら、もしかしたらフランツ・ド・ガレにまた会え
るかも知れないと思っていた」.
 まあしかし、そこまできっちりすると肩が凝るの
で気楽にやりましょう.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4873番:ピエールとジャン(10)

2024-09-28 15:33:07 | 語学


ピエールとジャン(10)
PIERRE ET JEAN 


—————————【10】————————————

  Le  vieux  pêcheur  la  huma  vivement,
comme  on  sent  des  roses,  et  déclara:
  « Cristi !  ils  sont  frais,  ceux-là ! »  
  Puis  il  continua:
  « Combien  en  as-tu  pris,  toi,  docteur ? »
      

.—————————⦅訳⦆————————————

 老漁師はバラの香りを嗅ぐように、そのにお
いを嗅いだ.
 「うわあ、こいつは新鮮だ!」
 それから言葉を続けた.
 「おい、博士号、お前は何匹釣ったのだ?」
   
 
—————————〘語句〙————————————
        
pêcheur, se:(n) 釣り人、漁師
†huma:(直単過/3単) < humer (他) 
humer:(他) 吸い込む、(匂いを)かぐ
  humer l'air frais / 新鮮な空気を吸い込む  
vivement:(副) 活発に、勢いよく、強く
la:(人称代名詞) odeur (f) 「におい」を指す
déclara:(直単過/3単) < déclarer (他) 表明する、
  言明する、はっきり知らせる、言い渡す
  déclarer que + 直説法:~だと断言する
  déclarer + 不定詞 :~だと断言する 
cristi:(間)[話] おや、まあ(驚きを表す)
frais, fraiche: (形) 新鮮な、みずみずしい
continua:(直単過/3単) < continuer (他) 続ける.
   (言葉を) 続ける
Combien en as-tu pris ? :君は何匹釣ったのかい?
docteur:長男のピエールを父は茶化してこう呼んだ.
   まだ読み進んでいないが、先に言うと、彼は
   30歳.博士号が授与されたばかりであった.      

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4872番:「湖畔」(54)(シュトルム作)

2024-09-28 13:19:29 | 語学

 
湖畔(54)
IMMENSEE(54)


—————————【54】——————————————

„ Alle  um  mich  herum,  ihr  jungen  Vögel ! “
rief  er.   „ Und  merkt  genau,  was  ich  euch 
zu  sagen  habe. “ 

                                 
——————————(訳)——————————————

「すべての諸君、若者たちには私の周りに
お集まりあれ!」そう彼は叫んだ.「そして
私が諸君にこれから言うことをよく覚えてお
いてくれ給え.」


——————————《語句》——————————————
  
Alle:(呼びかけ) みなさん  
ihr:(2人称複数1格)(呼びかけ) お前たちよ  
um + 4格 + herum:(4格)の周りに
  本文は動詞が脱落しているので、sein
    を補って読めばいいと思います.
um j(et)⁴ herum sein: j(et)⁴のそばについている    
Vögel:(複数) < der Vogel:~なやつ 
        ihr jungen Vögel / お前たち、若者よ
        ここはちょっと自信がないのですが、
        ihr は1格、jungen Vögel が同格ならば
    junge Vögel ですが、3格になっています.
    お前たちよ、若者には(3格)、私の周りに
    集まらんことを!という感じでしょうか?
    どなたかこの段ご存じのかた、お教えい
    ただけないでしょうか?
merken:(他) 覚えておく

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4871番:トニオ・クレーガー(18)

2024-09-28 10:07:12 | 語学


トニオ・クレーガー(18)


—————————【18】——————————————————
   
  Im  Grunde  glaubte   er  nicht  sehr  fest  
an  das,   was   Hans   gesagt  hatte,    und   
fühlte   genau,   daß  jener   nur  halb  soviel  
Gewicht  auf  diesen  Spaziergang  zu  zweien 
legte   wie  er.   Aber   er  sah  doch,   daß  
Hans   seine   Vergeßlichkeit   bereute   und
es  sich   angelegen   sein   ließ,   ihn   zu 
versöhnen.   Und  er  war   weit   von  der 
Absicht     entfernt,      die    Versöhnung  
hintanzuhalten...


——————————(訳)—————————————————————

本当の気持ちを言えば、トニオはハンスの言った
ことをあまり信じてはいなかったのだが、はっき
り感じ取っていたことがあって、あちらさんはハ
ンスほどには、このふたりだけの散歩というもの
を重く受け止めていないということだった.だが、
トニオは見て取っていた.それはハンスは自分が
散歩を忘れていたことを反省している、そしてこ
ちらの機嫌をとろうとしてることはよくわかった.
なので彼トニオはハンスのそうした仲直りをしよ
うという気持ちを無視つもりなどまるでなかった. 


—————————《語句》————————————————————
    
im Grund[e][genommen]:根本的には、結局のところ  
  意訳:「根本的に」→「心の奥では」、「本当の気持ちは」   
glauben an et⁴:~を信じる    
fühlte:(過去形) <fühlen (他) 感じる
genau:(形) 正確な、ぴったりの;(副) ちょうど、まさに     
jener:(不定代名詞) あちらさん [ハンス] 
das Gewicht:(E式) 重さ
Gewicht auf et⁴legen:~を重視する 
zu zweien:ふたりで
Spaziergang zu zweien:ふたりだけの散歩 [意訳]
wie er:(wie = sovielと呼応する比較対象指標、
     er=トニオ[こちらさん])       
die Vergeßlichkeit:(複数なし) 忘れっぽいこと、健忘症      
bereute:(過去形) <bereuten (他) 後悔する、悔やむ
         悪かったと思う[意訳]、反省する[意訳]     
es sich angelegen sein ließ ihn zu versöhnen:彼と仲直り.  
sich³ et⁴ angelegen sein lassen (重要視して) 事⁴ に努める
  事⁴を気にかける、  事⁴に関心を持つ
angelegen:(形) 重要な、気にかかる
versöhnen:(他)(jnを)宥める、(の)怒りを鎮める;仲直りさせる
      sich⁴ versöhnen  仲直りする      
die Versöhnung:(弱en) 仲直り、和解、宥和
   ここではハンスの「仲直りしたい気持ち」のこと.
hintanzuhalten:(zu不定詞) <hintan/halten
      ❶遅らせる、妨げる、
     ❷後回しにする、軽視する、無視する          
die Absicht:(弱en) 意図、もくろみ、~するつもり       
entfernt:❶[付加語的に] 遠く離れた
     ❷[述語的に](…の)距離のある
    <entfernen (他)❶ […⁴を] 取り除く
   einen Fleck aus einer Hose entfernen / 
     ズボンのしみを抜く 
      ❷[…⁴を]遠ざける
sich⁴entfernen:(再) 遠ざかる
weit davon entfernt sein ⦅zu不定詞句と⦆:
    ~するつもりはまったくない
   Und er war weit von der Absicht entfernt, 
   die Versöhnung hintanzuhalten.../ 
   そして彼は、仲直りを無視するつもりは
   さらさらなかった.

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする