もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4838番:さすらいの青春(501)

2024-09-23 15:23:21 | 日記

 
さすらいの青春(501)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼

   
———————【501】———————————
  
 « C'est  un“amusard”lui  dit-on.  Il  sera
encore  là  trois  heures  du  matin. » 


.————————(訳)—————————————

 「あいつは遊び好きときてるからな.」誰かが
モーヌに言った.「まだ朝の3時までは動かねえ
ぞ.」


.——————— ⦅語句⦆ ————————————
          
amusard:辞書不掲載; 原文写し間違いのチェック
   をしたがこの綴りだった.(le livre de poche 版)
    amusant から類推すると「遊び人」かとは思うが
  確証はありません.ところで訳本はどう訳をつ
  けているのか気になったので見てみた.
  ◉ みすず書房: <遊び好き>
  ◉ パロル舎 : <さわぐことが好き>
  ◉ 講談社  : <のらくら>
  ◉ 岩波文庫 : <遊び好き>
  ◉ 旺文社文庫: <遊びずき>
  ◉ 角川文庫 : <遊び好き>
  先生方も辞書にない言葉を訳すのにご苦労なされた
  こととお察しいたします.
  【私の推論】フルニエの筆記体を植字係が判読を
  誤ってamusant をamusard としてしまった.
  【訳をつける者としての結論】ストーリー展開から
  語義をつけるなら、上記六社の訳が妥当だと思いま
  す.
  【感想】アミュザンとアミュザールは耳にはどちら
  も同じように聞こえて来るんじゃないでしょうか.
  もういいことにしましょう.目くじら立てずに終
  わりましょう.

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4837番:雄鶏が鳴いたのよ(27)

2024-09-23 10:07:19 | 日記


雄鶏が鳴いたのよ(27)
 Un Coq Chanta  


.————————【27】——————————————
         
 Tout  alanguie  par  cette  journée  de  
fatigue  et  de  tendresse,  Mᵐᵉ  D'Avancelles
dit  au  baron:
 « — Voulez-vous faire un  tour  de  parc,  
mon  ami ? »
  Mais  lui,  sans  répondre,  tremblant,  
défaillant. l'entraîna.
 
  
—————————(訳)——————————————

 疲れとやさしさに振り回された1日で、ダヴァ
ンセル夫人は活気をすっかり失っていたのだが、
男爵に言った:
 「ねえあなた、公園を一回りしてみませんか?」
 しかし男爵は夫人には答えないで、震えながら
卒倒しそうになりながら、彼女の手を引いた.
      
   
.————————⦅語句⦆——————————————
      
alangui, e:(形, p.passé) 元気のない、沈んだ
   < alanguir [アランギル](他)
alanguir:(他) [文] 元気をなくさせる、弱らせる、
   活気を奪う;
      Ce clima m'alanguit. / この気候には参った.
   d'un air alangui / ものうげに
tout alanguie:(分詞節)(étant 脱落型) 
   すっかり気落ちして  
fatigue:(f) 疲れ、疲労、 
tendresse:(f) 優しさ、愛情;【複数】[古]愛の表現               
défaillant:(p.pré) < défailler [デファィール](自) 
défailler:(自) 気を失う、気絶する、卒倒する
entraîna:(直単過/3単) < entraîner (他) 引っぱる、
entraîner:(他) 引っぱる、引きずる、連れて行く、
   l'entraînaのl' はla で夫人のことだが、「引く」
   という動詞とのコローケーションを考慮する
   と「夫人の手」と考えるほうが自然です.

 

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4836番:トニオ・クレーガー(13)

2024-09-23 09:21:50 | 日記


トニオ・クレーガー(13)


———————————【13】————————————————

Er  ging   nachlässig   und   ungleichmäßig,  
während  Hansens  schlanke  Beine  in  den 
schwarzen   Strümpfen   so  elastisch   und  
taktfest   einherschritten ...
    
————————————(訳)—————————————————

黒い靴下を履いたハンスのすんなりした脚が、
大股で規則正しく歩いていくのに対し、トニ
オはぞんざいで調子のはずれた歩調で進んで
いった...
 

 
————————————〘語句〙———————————————

náchlässig:[ナーハレッスィヒ] (形) 
  ❶ だらしない、いい加減な、ぞんざいな
  eine nachlässige Arbait / いい加減な仕事     
  Sie ist immer nachlässig gekleidet. / 
    彼女はいつもだらしない身なりをしている. 
   ❷ 気がのらない、そっけない 
    Sie grüßte ihn nachlässig. / 
    彼女は彼にそっけない挨拶をした.         
ungleichmäßig:(形) 一様でない、均等でない、
  不規則な、不ぞろいの  
empfand:(過去3単) <empfinden (他)(4格を) 感じる
der Schmerz (enタイプ) ❶痛み、苦痛、 ❷悲しみ、悲痛
schräg [シュレーク](形) ❶斜めの、傾いた、
   ❷(口語)変った、奇妙な
      eine schräge Linie  斜線
   Er ging schräg über die Straße. / 
   彼は道路を斜めに横断した.
   schräg gegenüber  斜め向かいに
   schräge Ansichten  突飛な考え方
schlank:(形) (体つきなどが) すらりとした、ほっそりした  
das Bein:(Eタイプ)足、脚    
schwarz:(形) 黒い  ein schwarzes Kleid  黒いドレス  
der Strumpf:(変E) (長めの) 靴下 
  die Strümpfe anziehen  靴下を履く、   
  die Strümpfe ausziehen  靴下を脱ぐ  
elastisch:(形) (材質が) 伸縮性のある
taktfest: (形) 拍子の正確な、❷(歩調などが) 規則正しい 
einherschritten:(過去3複) 
   <einher/schreiten (自/s) 悠々と大股で歩く

 

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4835番:レ・ミゼラブル(37)

2024-09-23 09:11:29 | 日記


レ・ミゼラブル(37)

  
—————————【37】—————————————
 
  ——Il  y  tiendrait  bien  vingt  lits !  dit-il,
comme  se  parlant  à  lui-même ; puis  éle-
vant  la  voix:——Tenez,  monsieur  le  di-
recteur  de  l'hôpital,  je  vais  vous  dire.   

    
——————————(訳)——————————————

 ——ここなら20台のベッドなら入るだろう.
司教はまるで自分自身と話しているかのように
言った.——さあ、病院長さん、——申し上
げましょう.
 

—————————《語句と文法》—————————————
        
tiendrait:(条現/3単) < tenir (他) 収容する
bien vingt lits:軽く20台のベッド、 
      ゆうに20台のベッド、
élevant:(p.pré) <  élever (他) 上げる
voix:(f) 声  
élever la voix:声を上げる、語気を強める
Tenez, monsieur le directeur de l'hôpital:
   さあ、病院長さん
je vais vous dire:(近接未来) 
   私はあなたに申し上げましょう.  

 

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4834番:さすらいの青春(500)

2024-09-23 07:21:32 | 日記


さすらいの青春(500)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼

   
———————【500】———————————
  
 Et  voilà  le  grand  écolier  cherchant  
parmi  les  voyageurs  attardés  ce  Maritan
inconnu.   On  le  lui  indiqua  parmi  les
buveurs  qui  chantaient  dans  la  cuisine.
 
      
.————————(訳)—————————————

 そこでお兄さん生徒は帰りの遅くなった乗客た
ちの中から、まだ見知らぬこのマリタンという人
を探していた.誰かがモーヌにマリタンが厨房で
歌っている酒飲み連中の中にいると教えてくれた.

         
.——————— ⦅語句⦆ ————————————
   
attardé,e:(形) 帰りの遅くなった 
voyageur, se:(n) ❶旅行者、❷(列車・バスの)乗客;
  (船・飛行機の乗客は passager)、❸セールスマン
  ❹本文では御者も含めて voyageurs としています.
  御者なので、乗客ではないのですが、❶の旅行者
  には該当するからなのでしょう.
  尚、ストーリー展開上、御者は voyageurs に入っ
  ています.辞書語義に対して筋語義とでも言って
  おきましょう.
indiqua:[アンディカ](直単過/3単) < indiquer [アンディケ]
indiquer:(他) を指し示す、(人が)…を教える
parmi:(前) ~の間で、(3つ以上のものからが基本. 
    entre なら数の制限はありません)
On le lui indiqua:le はマリタン、lui はモーヌ.
    (誰かが彼にマリタンのことを教えた).
   le は parmi ~を従えています.
  un des hommes parmi ~ と考えればいいでしょう.
buveur, se:(n) 酒飲み 

    
.——————— ≪語法≫ ———————————

 voilà le grand écolier cherchant ~:
(ここに~を探している兄貴分の生徒がいた).

voilà は入門書の初めに説かれている用法と同じです.
「ほら、あそこに~があります」が基本用法.
この「~」にあたるところに、現在分詞をつけて
「ほら、あそこに…している~があります(います)」
という文構造になっています.
「ご覧なさい」という意味がある、と習ったかたも
いらっしゃるでしょうか?確かにここでも「ほらご
覧なさい」の意味が込められています.ただし話の
展開上では、「さあ、そんなことだから」となります.
文全体は「さあそういうわけで兄貴学生は見知らぬ
マリタンを帰りの遅れた客の中から探していた」.
となります.
   

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