HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

ゴールの見えないマラソン

2010-09-21 14:21:01 | 不妊治療報告
とは、よく言ったもので…。
先日9年間不妊治療の末、奥さんが41歳で出産したという知人が言っていました。
(ちょっと心強い事例です↑)

そして、一番辛いのが
「どんだけがんばっても結果が出ない場合がある」ということだそうです。

大きく頷く今日一日でありました。

本日妊娠判定日。

実は、かなり自信持っていきました。

・今までで一番いい受精卵(先生評価)
・なんだか妊娠っぽい症状や身体の変化もあるような
・忙しいわりにも精神的に安定して期間を過ごしたような
・いろんな人に会って、みんなのパワーをもらったような…

という、(あまり信憑性のない)要素を持っていたので…。
まあ、そんなわけで自分の中では、恥ずかしい話、8割着床しているという、確信があったりして…。

さて、本日の判定はいかに…。

上記の理由から、ちょっとワクワクを持ちながら、採血を済ませてARTへ。
連休明けだけあって、人も多い。
待たされる覚悟で待合室へ。

しかし、思ったより、早く呼ばれた。

先生は私がイスに座るか否かのタイミングで

「残念やったわ。着いてなかった」

スグには信じられず、思わず「うそやろ~、お腹だって痛いし、そんな症状っぽかったのに」とか、言っても採血もして数値にも表れているので、私の身体の症状なんて、病は気からみたいな嘘っぱち症状だってってことは、自分でも分かっているはず。
でも認めたくなくて、思わず机に突っ伏して、「えええ~、また最初からぁ~?採卵からせなあかんのぉ~、ええ卵やったんでしょ?」とかもう、子どもみたいに言いたい放題。

でも、先生たちもちょっと今回の胚移植は期待していたのだったそうで、ショックだったのは私だけでもなさそう。
そう思うと、一日何人か、このような判定を宣告している先生の気持ちって、大変だと思う。

先生曰くやはり、移植する前の卵の勢いがなかったのだとか(卵に切り目?を入れて中身が飛び出してくる勢いが欲しかったが、それは私のにはなかった)。
確かに、それは、移植後先生言ってたな…。

「先生、これからも見込みってあるんかなぁ~、できるんかなぁ~」って弱腰質問をしたら


「(結構ためて)う~~ん、もう一声って感じやな」


プッ(笑)
看護師さんの肩も心なしか揺れたような。

「もうひとこえ」ってアンタ、商品値切っとるんとちゃうんやで…。
でも、私のこの心折れそうで枯れそうな気持ちに、ちょっと潤いを与えてくれましたね。
こんな一言に頑張れるかも…と思う私って、結構大丈夫なんかも。
先生の言う「もう一声」ってのは、「もう一越え」ってこともでもあったのかもしれません。
もう一越えすれば…。

とりあえず、仕切りなおしです。

胚移植後の生理は結構キツイものがありますが、それに怯えながら数日過ごし、一周期様子をみて、気持ち落ち着いたら治療再開ってことになりそうです。

4度目の胚移植も失敗。
今回は行けると思っていだけに、結構打たれました。
今までにない、複雑な思いがグルグルまわって、ちょっと混乱。
そのことを察してか、S先生もいつもより優しかったし、看護師さんも親身に「大丈夫?」って気にかけてくれました。(ありがとうございます)

ダメだったと聞いてから、諦めモードがよぎりました。
こんな思いがよぎって、みんなこのマラソンレースから抜けていくのかも…。
この長いか短いかもわからない、ゴールの見えないマラソンを走っている自分が見えました。

あの坂を上ったら、ゴールが見えるかも…と一生懸命がんばってのぼったのに、結局ゴールは見えず、唖然としている自分。
私の思い込みだけだったんです。
ゴールは目の前だと浮かれていた自分を恥じ、その現実を突きつけら、すんごく、戸惑う私。
足を前に一歩出そうか、出さまいか…。

この先ゴールが見えるのはいつなのか、分からないけれど、走り続けるかどうか?
立ち尽くす自分に自問自答した感じかな?

でも、ゆっくりだけど、走り始めます。
走らなければ、進まないし、一歩でも進めば、一歩でもゴールに近づくわけだしね。

凍結精子の残りはあと6回分(かなり慎重に解凍してきた)。
それに、よくよく考えたら、私ってまだ不妊治療、まるっと4年目。
もっと長いことしているように思っていたけどさ。
といっても、助成が利くのはあと一年かぁ…。

ほんっと、ひとつの命を授かるのって奇跡みたいなものです。
それを思うと、改めて自分の命も奇跡から生まれたようなものだから、大切にしなきゃ。
みんなもね。

とりあえず、期待してくれていた?皆様、残念な報告になってしまってごめんなさい。

ちょっと、かなり、いろんな面でヤル気なしモードになりがちなところ、自分で自分のお尻をたたきながら、家のこと、仕事のことこなしています。