4月27日、南北朝鮮の首脳が会談をしました。
その内容は、次の記事を参照してください。
http://www.bbc.com/japanese/43920684
記事の中にもありますが、合意した内容は次の通り。
共同で出された「板門店宣言」の主な内容な以下の通り。
・南北双方の「敵対行為」をすべて停止する
・政治宣伝放送を5月1日をもって停止し、非武装地帯を「平和地帯」に改称
・軍事的緊張の緩和をもって軍縮を実施
・米中を含めた外交交渉の推進
・離散家族の再会事業を実施
・南北を結ぶ鉄道と道路の建設と改修
・今年予定されるアジア大会を含むスポーツ行事への共同参加の継続
表面的には、良いことづくめの様であるが、本当のところはどうかと考えます。
まず、終戦には、休戦協定に署名した連合軍の代表の米国、当事国の北朝鮮、それと中国が署名に参加する必要があります。
韓国は、戦争の当事国ですが、休戦協定には署名すらことさえ与えられていません。
この会談が成功しても、米朝会談如何によっては、戦争になるという不安を書いている記事もありました。
https://toyokeizai.net/articles/-/218352?page=4
タイトル:南北首脳会談、「終戦宣言」がマズすぎる理由
終戦どころか戦争への一歩になる可能性
文大統領は、米国と北朝鮮との橋渡しをしましたが、休戦に対する力は持っていません。
トランプ大統領に下駄を預けています。
本当の交渉は、これからです。
南北首脳会談で、韓国が、変な裏取引をしていないことを祈るだけです。
私の評価は、「眉唾」状況と判断しております。
5ケ月前の北朝鮮の行動を良く考えて見てください。
今年の年初になってから、北朝鮮が豹変しているだけです。
2017年の北朝鮮のミサイル発射状況は、次の通りです。
2017年11月29日にも火星15のミサイルを発射していました。
経済的に貧しく、社会主義の北朝鮮と経済的には恵まれてはいるが、決して豊かではない韓国をどう統一するのかの青写真もない。
ドイツは、東ドイツが自由主義を受け入れ、西ドイツに編入され、東西ドイツの統一ができました。
北朝鮮が、社会主義を捨てて、金書記長が失脚するような体制を取れるとは考えられません。
どう統一するのでしょうか?
独裁政治の民主化運動で、参考になるのが、「アラブの春」と言われる革命です。
その後の結果は、皆さんもご存じの様に上手く行っていません。
その原因の一つに、革命後を指導するリーダーの不在と革命後の国の青写真がなかったこととも言われています。
南北朝鮮統一を考えた時、同じように強力なリーダーの不在と統一と言う具体的な青写真が見えません。
韓国の場合は、国民が政治の仕組とは関係なく政治を動かそうという、韓国独特の民主主義が横行しています。
朝鮮民族は、お花畑の空想が好きで、統一と言う具体的な方策の考えも無い様に見えます。
統一できるとは、考えにくいです。
最悪、南北朝鮮が統一できないのは、米国、日本のせいにされそうです。
今言えるのは、今後始まる米朝会談の結果待ちです。