物事には、決まりごとがあります。
川には、左岸と右岸と呼びます。
今回の台風被害の報道でも、人に因っては、左岸、右岸と呼んでいる人がいます。
川の左岸、右岸は、決まり事です。
左岸、右岸は、川上から川下を見た時の呼び方です。
京都では、地図の西側に右京区、東側に左京区とあります。
これは御所のある紫宸殿から正面(南)を見て、右側が、右京区。左側が、左京区となります。
御所は、北側にあるので、南を見て、右左となりますので、北を方位として現す地図では、西側の左側が右京区。東側の右側が左京区。
紫宸殿の前の2本の木は、「左近桜(さこんざくら)、右近橘(うこんたちばな)」と言います。
これは、御所のある紫宸殿から2本の木を見た言い方です。
我々が、京都御所を見学する時は、外から紫宸殿本殿を見ます。
従って、紫宸殿をバックにした状態で見ると、右側に桜。左側に橘があることになります。
どの位置から見るかで言い方が、変わる話です。
上から見て、時計回りに成るように。指を回し続けながら、それを、視線の上の方に上げていくと、指の回る方向は、反時計回りとなります。
要は、視線で物事を判断していることが分かります。
社会を見る時も、視線、視点をどこに置くかが大事と考えます。
なお、川の場合、上流から下流の方向に見ますので、川の上空から見ても。川の底から見ても、右岸、左岸は変わりません。