肝心な点が抜けてしまっていることを言った言葉といえば、「仏作って何入れず」でしょうか?
・目
・心
・気
・魂
→ 魂
見た目が立派な仏像を作っても作者が魂を入れなければ単なる木や石と同じにすぎないということから、物事は仕上げが最も重要で、それが欠けると努力も無駄になるという意味の言葉です。
回答案と「欠く」からできる諺は、次のとおり。
画竜点睛を欠く:(がりょうてんせいをかく)
意味:よくできていても、肝心なところが欠けているために、完全とはいえないこと。
画竜点睛とは、次のとおり。
物事を完成するために、最後に加える大切な仕上げのたとえ。また、物事の最も肝要なところのたとえ。文章や話などで肝心なところに手を入れて、全体をいっそう引き立てるたとえ。
「睛」はひとみ・目玉。転じて、物事の大切なところの意。
一般には「画竜点睛を欠く」と用いることが多く、この場合は最後の仕上げが不十分で、肝心なところが欠けているため精彩がないことをいう。
「竜りょうを画えがいて睛ひとみを点ず」と訓読する。
「竜」は「りゅう」とも読む。