古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

竹薮の竹を片づけました。

2011年03月05日 04時18分54秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのうは雪がちらついたり晴れたりの寒い日でしたが、一日中折り重なった竹と格闘しました。写真はその格闘の一場面です。腰に竹引き鋸のケースをぶら下げ、竹を引き上げて切ろうとしています。3月いっぱいかかると思っていましたが、いざ倒れた竹にとりついてみると一本片づけるごとにやりやすくなっていきます。先が見えてきました。
 わずか四年の田舎暮らしですが、竹薮に挑む気持ちがこの二年だんだん盛り上がり、なんとかここまで里山風な山にすることができました。でもどうして「気持ちの盛り上がり」が起きたのだろうと不思議です。いまも思い出すのは、生い茂った竹薮の奥にわずかに見え隠れしていたコナラの幹です。うちの玄関から15メートル竹薮に入ったところにある高い木ですが、それがはるか奥の、未知の世界に存在する大木のように思えました。いまでは里山にとりつく最初の木になっています。
 郊外を車で走っていると竹薮が山に這い上がっているのをよく見かけます。その竹薮にとりついて幅20メートルで竹を全部切り倒して里山風にしていく。仕事でもないのに、そんなしんどいことをする気になるでしょうか。でもネットで見ると、竹薮と格闘して里山復活を目指している人たちがあちらにもこちらにもいます。
 我が家もそんな仲間ということになるでしょう。妙子さん(母)は枝先を花バサミで切り刻んで片づけやすくするのを仕事と心得て、寒くても竹薮にご出勤ですし、ぼくも道子さんもきのうは切った竹をまわりの竹薮に突っ込みました。98歳の妙子さんを筆頭に平均年齢80歳になる竹薮討伐隊です。勇ましいでしょ。
 竹薮で仕事をしながらときどき頭に去来したのは、日本の政治です。ぼくはあの戦争を下っ端の兵隊として戦わされた人たちの体験記をよく読みますが、いまの政治は遠い存在でした。でも『日本の独立』を読み、日本を本気で心配している人たちの意見をネットで読み、「あの戦争のときと同じ状況にいま民衆は置かれているんだ」と思います。情報をマスコミにコントロールされ、真実の姿を隠され、『日本』という『アメリカの財産』はさんざんむしばまれています。
 日本はアメリカの国債を世界で一番多く買っています。でもアメリカは一円も返す気はありません。だって日本は自分の財産ですから食潰したっていいじゃありませんか。そうそう、郵貯の350兆円もあったなー。基地は好きなように使い、思いやり予算をつけさせ……。
 検察やマスコミやいまの政府が必死に「小沢潰し」をしたのはなぜか。いまの日本の危機が丸見えになってしまうからです。ぼくも少しは選挙というものを知っていますが、小沢さんの地を這うような働きでいまの民主党の議席は、そして政権はとれたのですよ。いま現実に日本の危機に立向えるのは小沢さん。でも山仕事しながらそんなしょうもないこと考えて怪我せんとこ。
 
コメント
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