古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

チャイコフスキー/交響曲第5番に圧倒されました。

2013年11月25日 03時54分48秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 兵庫芸文センターの定期演奏会は6月までにしました。三木の口吉川からはるばる〈車⇒地下鉄⇒阪急)と都会に出るのが億劫(おっくう)になり、会員チケットはとりませんでした。でもときどき音楽会には行きたいからとチラシを見て、アンドリス・ネルソンス指揮/バーミンガム市交響楽団の演奏会チケットはとっていました。(11月24日・兵庫芸文センター)
 なぜこの演奏会にしたか。「チャイコフスキー・交響曲第5番がプログラムにあった」からです。ぼくはイギリスのこの交響楽団も指揮者もよく知りませんでした。
 実はチャイコフスキーの『交響曲第5番』には特別な思い入れがあります。
 原稿用紙100枚の作品募集。明日の消印有効。何ヶ月も前から書き始め、前日の深夜までかかって書き上げた。ワープロに感熱紙で印刷した。コンビニまで歩いて出かけてコピーした。(感熱紙応募は不可)家に帰り穴をあけて綴じた。封筒に入れた。あとは郵便局が開いてから送ればいい。
 こんなときの高揚感をどう表現したらいいか。
 部屋を走りまわるわけにいかないけど、じっとしておれない。
 ヘッドフォンをつけてチャイコフスキー/交響曲第5番/第4楽章を大音量で聴く。
 やった! 書き上げた! 音楽がぐんぐん盛り上がる。体が躍動して思わず音楽の指揮をする。
 ぼくの持っているCDは〈ロリン・マゼール指揮/ウイーン・フィル〉で、とてもよく聴いています。特に第4楽章は。でも生の演奏では聴いたことがありませんでした。「死ぬまでに一度は目の前で演奏される『5番』を聴きたい」「あの音の迫力を浴びたい」という思いがずっとありました。
 バーミンガム市交響楽団と指揮者はすごかった。第4楽章は嗚咽をおさえるようにして聴きました。最後の終り方がよかった。〈you tube〉で終り方を聴き比べたことがありますが、カラヤン、バーンスタインなどより切れ味が鋭く、気に入りました。何度も何度も凄い拍手。アンコール。
 生の演奏はよかった。バーミンガム市響でよかった。聴けてよかった。このたびのツアー、東京では『新世界』とブラームスの『第4番』をやったそうです。どれも聴きたかったなあ。
 そうそう、一つだけ苦言を。バーミンガム市響のみなさん、メタボはこわいよ。
 
 
コメント
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