古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

朝食はたき火にあたって。

2013年11月30日 01時32分45秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                   
 寒い朝、軽トラでゴミを出しに行きました。家に帰ってくると、無風なのに裏山のコナラ・クヌギの枯葉が「ひら」また「ひら」と落ちてきます。「音もなく」とか「しずかに」と形容したくなる秋の暮れです。よく晴れて青空がきれいです。
 そのまま家に入ってしまうのが惜しい気がして、裏山でたき火をはじめました。すると道子さんが「ホットドッグつくってくるからここで朝食にしましょう」。
 ジョウビタキが裏山にきて、よく鳴いています。「ヒッ、ヒッ!」という鳴き声です。〈火焚き〉の火打石の音に似ているからこの名前がつけられたそうです。姿を見分けやすい鳥なので、二度に一度は鳴き声をたよりに姿をたしかめます。
 午後ショートステイしていた母を迎えにいきました。転んでどこか打ったようで、自分で起き上がり立ち上がるのが難儀です。レントゲンを撮って診察してもらいましたが、骨折はしていません。母は2年前ギックリ腰になり、このまま介助するようになるかと思いました。しかしこのときは回復してまた自分で裏山まで出掛けられるようになりました。今度はどうかわかりません。
 いつも回復するとは限らないし、いずれは介助が必要になるでしょう。もう少し先になれば、自分の老い先でも同じことが起きます。動けていたのに動けなくなる。便所に行けていたのに行けなくなる。そのひとつひとつにわが心をどう向き合せるか。
 母は100年間自分の力でやってきたという自負を、どんなふうに手放して生きるか。そしてぼくはどう学ぶか。
 「〈PPK〉で逝きたい」とのん気に言ってても、〈逝く〉のは大仕事のようです。
 
 
コメント
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