古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

我が家の白内障手術はおしまいです。

2020年02月18日 17時12分31秒 | 古希からの田舎暮らし
 道子さんの白内障手術は2月にずれ込みましたが、左目を手術して完了しました。二人とも「メガネメガネ!」とジタバタしなくてもよくなりました。いままで起きたら毎朝まず「メガネメガネ!」と思っていましたが、解放されてみるとやっぱりいいですね。
 耳も遠くなっていますから、なにか考えないといけないでしょうね。ま、そのうち …… 。
 今日は裏山でたき火をしました。落ち葉や木くずがいっぱいあり、片付けるために燃やしたのです。
 紅梅が咲いています。

 これから/サンシュユ/ミモザ/ユキヤナギ/ソメイヨシノ/コバノミツバツツジ/とつぎつぎ花が咲きます。道子さんの植えている花も、球根をたくさんいただいたチューリップも、咲きます。春はいいね。
 
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池上彰『朝鮮半島』を読んで

2020年02月18日 03時17分43秒 | 古希からの田舎暮らし
 朝鮮半島は情勢がよく変わります。5年前の本は、「いまは情勢がちょっと違うんじゃないか」と思ってしまいます。だから図書館で借りるときは、発刊年度をチェックします。
『池上彰の世界の見方 朝鮮半島 日本はどう付き合うべきか』は2018年発行で、新しかったので借りて読みました。ほぼ全部知っていることでした。

 トランプ(大統領)と金正恩(北朝鮮のボス)は、なぜか妙にウマが合うところがあって何度も会っていますが、会っても何も生まれません。チンピラがピストルを手に入れたとすると、おじいさんがあれこれ説得しても、しがみついて絶対に離さないでしょう。そんな図が見えるようです。

 自分の意見を書こうと思いましたが過激になりそうなので池上さんの「あとがき」から引用します。(この本は、高校生に語りかける講座のかたちになっています)

 これまで見てきたように、北朝鮮の核開発を止めることは非常に難しい。しかし核兵器の拡散を止めることは絶対に無理だと考えないほうがいい。過去の成功例から学べることはたくさんあると思います。
 日本の隣にある朝鮮半島。日本との間にも歴史的なしこりはまだまだ残っています。
 私たちが朝鮮半島について考える時に、忘れてはならないことがあります。北朝鮮にも、韓国にも、それぞれ「内在的論理」があるということです。その「内在的論理」によって、北朝鮮は国際的に孤立し、自分の力だけで自分の国を守る必要に迫られています。自分の国を守るために、軍を国の中心に据え、独裁政権になったのです。
 敵対する隣国が独裁になると、それに対抗する韓国もまた独裁になってしまう。敵対した国はなぜかお互いに似てしきてしまう。歴史を見ているとそういうことがよく起こります。
 韓国は建国以来、軍事独裁政権が続いてきましたが、若者たちの力によって独裁を覆し、民主化することに成功します。その成功体験から、今の韓国という国が存在する。しかし、民主化されてから、まだわずか30年です。日本の民主化よりも40年遅れて、あとをついてきている。それが現在の韓国なんです。
  (中略)
 日本だって、ほんの数十年前までは、決して威張れたものではなかったという歴史をぜひ知っておいてほしい。残念ながら、困った隣人がいるからといって、日本という国が、どこかに引っ越すことはできません。困った隣人とどう付き合っていくか。難しい問題ですが、君たちが自ら考えなければいけない問題なのです。
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北朝鮮の人々を思ってため息。

2020年02月18日 01時23分34秒 | 古希からの田舎暮らし
 北朝鮮関係の本を読んでくださる方がおられたので、以下の本を送り付けました。去年の3月に書いたブログの文を再アップします。あの国の民衆の苦しみを思うと、気持ちが重くなります。寒いのに、着る物も食べる物もなく、〈希望〉という字が見えない。毎日の暮らしに絶望して生きる「辛さ」に、胸ふさがる思いです。
 でもその「胸ふさがる思い」を自分が持ちこたえることができない。自分のことに思いがいき、他人のこと、よその国の人の苦しみに、思いがいかない。年寄りの視野狭窄というのは、こういうことなのか。読み返すつもりで持っていた本から「こころが離れています。気力が失せています」。
 せめて、去年書いたブログの文を再掲します。

 図書館で借りた『コチェビよ、脱北の河を渡れ』〈中朝国境滞在記〉(高英起 著 2012年新潮社)を読んでまた、ため息をつきました。
 ぼくは多くの本を処分して本棚はよく空いていますが、北朝鮮関係の本で「どうしても捨てる気になれない」本をリストアップしてみます。ぼくが出会い、衝撃を受け、いまも心に残る本を、出会った順番に。

〇 『北朝鮮 秘密集会の夜』……留学生が明かす“素顔”の祖国……李英和 著 (1996年 文春文庫)  この本とは60歳の退職した年に出会いました。30~40歳代の頃は北朝鮮を好意的に見ていました。あの国の実際の姿は知りませんが、いろんな出版物で。例えば総評議長だった市川誠の「訪朝記」を読むとあの国は「地上の楽園」として紹介してあります。労働者にとって「至れり尽くせり」の国だというのです。彼は訪朝して「演出されたいいところ」ばかり見せられて、コロッとだまされたのです。べ平連の小田実もそんな感じの本を書いています。それを読んで日本の革新系の読者もだまされた。革新系の訪朝者はつぎつぎとだまされ、真実を見抜くことができなかった。
 その後しばらく北朝鮮情報から離れていましたがこの本と出会って愕然としました。「エッ? そんな国だったの?」 …… それから北朝鮮の内情を暴露する本を次次と読みました。エエ加減な本もありましたが、あの国の実情がだんだんわかってきました。
 この本が出発点です。
 この本の著者=関西大学の教授・李英和の教え子が、このたび読んだ本『コチェビよ、…』の著者です。中朝国境の町での自分の体験を書いています。
 
〇 『凍土の共和国』……北朝鮮幻滅紀行 金元炸 著(1984年刊 亜紀書房)
 1959年にはじまった北朝鮮への帰国運動は「だまし」でした。日本の革新系の人たちはあの熱気にだまされて、後押しした。その後あの国は、帰国した人をどう扱ったか。肉親の情につけ込む卑劣な犯罪ともいうべきやり方に、やりきれない思いです。読み返すのは辛いけど処分できない本です。

〇 『楽園の夢破れて 北朝鮮の真相』……総連幹部・最初の告発 関貴星 著 2003年刊 河出書房新社  2003年に出た本の題名は『北朝鮮1960 総連幹部・最初の告発』です。帰国運動の「ウソ」を暴いています。『楽園の夢破れて』は1962年に全貌社から出ています。あのときこの本が広く読まれていたら、その後の帰国運動はなかった。しかしあのときは革新陣営からも黙殺された。
 
〇 『北朝鮮 「楽園」の残骸』 ドイツの青年 マイク・ブラッケ 著 こっそり持ち出したあの国の写真集です。あの国は外国人が自由に写真を撮ることができません。いつも指導員と称する監視人がついてまわります。貧しい姿に胸が痛みます。

 
 
 
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