古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

平岩弓枝の随筆は深い味わいがありますね。

2022年02月12日 19時59分51秒 | 古希からの田舎暮らし
 昨日引用した平岩弓枝の随筆『嘘かまことか』を読みおわりました。雑誌『オール讀物』に載った18編の随筆ですが、どれも「深い味わい」がありました。80代の後半になってから長い人生をふり返って、身近なことを書いているのに〈深い〉。
 平岩弓枝という作家の人柄が伝わります。いい本を読みました。

 次に読もうとしている本は城山三郎の『日本人への遺言』です。城山三郎は経済小説を書く人だと思っていました。「オレは経済には縁がない」から本に手が伸びませんでした。株を売買したこともないし、「景気はどうか」と思案したこともありませんでした。
 城山三郎の本で最初に読んのは『そうか、もう君はいないのか』でした。題名にひかれて図書館で借りました。
 その本の中で城山三郎は「海軍の予科練に志願して入隊した。敗戦までなぐられてばかりの数ヶ月。敗戦後廃墟となって生きた」と書いていました。その一文にひかれて、城山三郎の本を読むようになりました。
『日本人への遺言』は高山文彦(昭和33年生れの作家)との対談です。戦後生まれの30歳も歳のちがう人との、ちょっとした一度の対談でなく、腰をすえて何度も思いをきいた対談です。どんなふうに話が展開するのか。たのしみです。

 上のブログを書いてから本を読みはじめたのですが、期待したような内容ではありませんでした。「30歳も若い人がむかしの話をうかがう」とこんな調子になってしまうのでしょうか。〈茶飲み話〉のような感じです。
 裏山の樹樹に〈寒肥〉をほどこすときです。JAの鶏糞を2袋用意しています。でも外に出たくない。「ツルハシで穴を掘って肥料を入れる」のですが、なかなか〈やる気にならない〉。焼き芋でもすればついでに寒肥もやってしまうのではないか。
 今日は焼き芋をしましたが、それだけ。火を焚くのはたのしいけど、ツルハシを持つ気にならない。寒肥はパス。
「無理することはない。イヤなことはやらんでもええ」と思うことにしました。84歳のおじいさんなんだから。これが大工仕事なら「寒さをいとわず張り切ってやる」でしょう。「84歳のおじいさん」という自覚がまだ足りません。
 でも「自分を責めない」ところは相変わらず。それでいいのかなあ。
コメント
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