古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

音楽会で美しい音を聴きました。

2024年09月05日 21時02分26秒 | 古希からの田舎暮らし
「森の音楽会」に行き、美しい音につつまれてきました。今日はバイオリンとピアノの音楽会でした。チェコのバイオリニスト:フランティセック・ノボトニーとピアニスト・伊藤ルミの演奏会です。一流の演奏家の音は美しい。3メートルくらい前で演奏されましたから、美しい音をいっぱいあびました。しあわせでした。

 いつもの「森のステージ」です。今日はステージに木漏れ日が差して、濃い緑に囲まれて、ステージがとてもいい感じでした。チェコの世界的バイオリニスト:ノボトニーさんは、なれない日本語で、ステージの背後を指して「すばらしい」といいました。彼は「日本大好き」で24回年目の〈来日演奏会〉だそうです。
 プログラムでは知らない曲が多かったですが、音は美しかった。拍手にこたえて3曲アンコール演奏をしてくださいました。ショパンのピアノ曲をバイオリンに編曲、サンサーンスの〈白鳥〉、そしてカッチーニの〈アベ・マリア〉。道子さんはカッチーニの〈アベ・マリア〉には〈強い思い入れ〉があり「美しい演奏を聴いてしあわせ」と言いました。ぼくは「よく聞いたメロディーだけど、えーと何という曲だったか思い出せない」と思いながら聞いて、曲の終わりにやっと「あ、カッチーニの〈アベマリア〉だ」と思い出しました。この頃いろんな音楽でそういうことがときどきあります。やっぱり少しずつボケていくんやなあ。

 ノボトニー氏の故郷・チェコというと「チェスケー・ブディヨヴィッツェ」という小さな街を思い出します。「モーツアルトのレクイエムをヨーロッパで歌うツアー」があって、参加しました。道子さんもいっしょに旅行しました。二度〈レクイエム〉を歌う機会があり、一回目はモーツアルトの故郷ザルツブルグの教会で。二回目はチェコの地方都市・チェスケー・ブディヨヴィッツェの教会で。オーケストラは南チェコ・フィル。1998年のことで、ぼくは61歳。あの頃はまだ若くて元気だったなあ。
 85歳を越えるようになると「思い出の中」で生きてます。これから新しい体験をすることはまずありません。道子さんが「わたし、窓から緑が見えないところでは暮らせない」と言ってました。いまの家はどの窓から見ても〈緑がいっぱい〉。花もいっぱい。先日ぼくには「いい晩年だ」と書いたけど、道子さんにとっても「いい晩年だわ」というところですかな。
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