きのう(7月24日)は裏山の『愛宕さん』のお祭りでした。お祭りといっていいかどうか、とにかく年に一度灯明を上げて、村人がお参りする日でした。裏山には『祇園さん』と『愛宕さん』の祠(ほこら)があり、7月14日が祇園さん、24日が愛宕さんなのです。ついでにいうと、参道から頂上の広場に出て、左側(西)が愛宕さん、右(東)が祇園さんだそうで、80歳を出た当番の方に確かめました。
去年の年末に我が家の孫や娘たちが、一年の感謝をこめてお参りしたときの写真でごめんなさい。カメラはきのうも14日も持っていったのですが、夕闇でいい写真が撮れなかったものですから。写真は東の祇園さんの祠です。左50メートルほど先に愛宕さんの祠が小さく写っているのですが見えますでしょうか。
なおマスクをした娘の後ろにある朽ちた柱は、祇園さんの祠です。去年の6月に石で新調する前は、この柱が立っているだけでした。いまもそばに置いてありますが拝む気持ちになれません。これでは村の人たちが先祖代々拝んできた祇園さんに申し訳ないから、素人大工で祠をつくろうかと思ったほどです。
この祠の当番は10年に一度まわってくるそうです。二軒が当番になるのですが、まず数日前に参道をととのえます。草を刈り、参道に生えた竹を切り倒し、落葉を掃き、頂上までの道を確保します。道子さんの計算では参道のとりつきから頂上まで7階建てのビルの階段を登るくらいだそうです。この写真のときは孫たちの後を登りました。「滑るとあぶないからゆっくり登りなさいよ」とかなんとかいいながらおじいちゃん顔でついていこうとしましたが無理でした。頂上で走りまわっている孫を見て、同じ生き物という気がしませんでした。
14日は当番の二人以外に二人の村人がお参りしておられ、ぼくら二人も加わって6人でおしゃべりしました。みんながワラを一束ずつ持ってあがり、それを尻に敷いてすわります。おしまいにワラを燃やして下りるのですが、乾燥したときだったので火はやめました。そのまま真っ暗な道を懐中電灯を頼りに下りてきました。きのうは、畑仕事のあとシャワーして着替えて二人で登りました。でも当番の方は「だれも来ないからしまって下りよう」とされているところでした。もう一度灯明のロウソクをつけてもらい、拝んでビールとおつまみのおさがりをもらって下りてきました。
参道の入口で昔の祭りの様子をきくと、村人がたくさん登ってきてにぎやかだったそうです。田んぼの水の配分をここで話し合い、豊作を心から祈る場所でした。立ち話をしているところに区長さんが来られ、ふもとから拝んでおさがりをいただいて解散となりました。
毎月16日の大将軍神社(畑の神さん)のお祭り、年に一度ずつの祇園さん・愛宕さんのお祭り、それに八幡さんのお祭りにはできるだけお参りしようと思っています。