104つの奇跡

見えてるのかな、これ?

「有意義」という病

2009年07月09日 19時57分57秒 | Weblog
“何もしない時間”は無駄なのか?――「ウツ」を引き起こす「有意義」という言葉(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース


 パラパラと記事を読んでいると、上手いこと書いてるなと思えるものに出会えました。


 「何かを『する』ことにばかり価値が置かれ、何も『しない』時間は無為に浪費された時間と見なしてしまう」ってことはよくあると思われます。「人より早く来て、遅く帰る」、「周りが終わってなければ最後まで付き合う」、こういうことが美徳とされている企業もまだまだ少なくはありません。前時代的だと思いますけどね。


 それは「有意義」という言葉が重宝されていることにも現れていると思います。もちろん、「有意義な時間を過ごす」というのは素晴らしいものであります。ただ、それはその人個人にとって有意義だと思えればいいのであって、他人から見て有意義である必要はありません。極端な言い方をすれば他人から見れば無駄だと思えることでも、本人にとって大切なことであれば良いわけです。



 ただ、哀しいかな現代では「他人から見た有意義」が良いものとされています。日本人に限ったことかどうかは分かりませんが、他人の評価を気にしすぎてるだとか、常にフルパワー、月月火水木金金、こういう風潮が未だ根強く残っていると思われます(ただ、こういう企業の体質を変えるには力をつけないといけませんが)。休符も上手く演奏できるのが一流の奏者ってのと同じように、オンとオフを上手く使い分けれるのが秘訣なのかもしれません。