愛知県は豊田市にある猿投神社に行って来ました。
「猿投」なんて変な名前ですよね(笑)(地元の方すみません)
なんでも一説には、景行天皇が伊勢の国へ行った際に、不吉なことを行ったペットの猿をご自身で海へ投げ捨てたのが由来だそうで、その猿が住み着いた山を猿投山と呼び、景行天皇に東征を命じられ、それが嫌で逃げ出した大碓命(おおうすのみこと)が美濃の国に封じられ、猿投山で毒蛇にかまれて亡くなったため、のちにそれを祀るために建てられたのが猿投神社なんだとか。
何だか「猿」っていろんな意味を含んでいそう(苦笑)
ちなみに大碓命というのは景行天皇の息子で、双子の弟に小碓尊(おうすのみこと)、別名日本武尊(ヤマトタケルミコト)がいます。
ヤマトタケルは草薙の剣を振るったことで有名な古代の英雄ですが、この辺、古事記や日本書紀では内容が違うんだとか。
ともかく、こんな田舎にあるにしてはとても立派な風格のある神社でした(地元の方度々すみません)
まず大きな金色の鳥居が目につきます。
そしてこれまた立派な総門から伸びる参道。
広い境内には、舞台のような拝殿と四方殿に、太鼓が乗った太鼓殿。
絵馬に鎌(左鎌)が描かれているのは、昔からの風習で、一説には双子であった大碓命が左利きであったためとか。
この猿投神社は三河国三宮の一つとされ、ここは本社で、他に山頂の西宮、東宮があるそうです。
毎年、愛知県の指定無形民俗文化財に指定されている「棒の手」というのも奉納されるそうですが、私は「棒の手」なんて初めて聞きました。
何でも棒術などの武術を元にした伝統芸能らしく、剣道の経験しかない私には「型」のようなものかな、という印象。
時代劇の「殺陣」とか、武術の「演武」のようなものかな?
賽銭箱の置かれた中門も立派でした。
ここから内は、一般参拝者は入れないようです。
山深い土地で、山頂近くには大碓命の陵墓があり、また、国の天然記念物である「猿投山の球状花崗岩」や、御船岩と呼ばれる巨石などもあるということでしたが、この本社だけでもかなりの大きさでした。
それにしても、日本には本当にたくさんの神社がありますね。
寺社仏閣を合わせたら、とても巡りきれない。
楽しみが尽きません(笑)
「棒の手」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます