映画『デッドマン・ウォーキング』(1995年)を観ました。
死刑囚とシスター(尼僧)のお話。
監督は俳優のティム・ロビンス。
主演はスーザン・サランドン、ショーン・ペン。
仲間と二人でアベックを襲い、女性をレイプしてボーイフレンドともども射殺した罪で死刑判決を受け、自分の犯した罪への反省もなく、無実を訴え、人種差別者で誰からも「殺されて当然」と思われている男をショーン・ペンが。貧民街で貧しい人々を助け、死刑囚のために奔走するシスター役をスーザン・サランドンが演じています。
死刑廃止論うんぬんは置いておいて、殺した側の家族、殺された側の家族の葛藤と悲しみが描かれていて、とても見ごたえのあるヒューマンドラマに仕上がっていました。
見どころは自分のことしか考えていない死刑囚に、シスターが根気よく話しを聞き、その過程で男の心理に変化が生じてくるところ。
シスター自身も被害者家族と話して苦悩したり、男の残酷さに嫌悪感を感じたりして、完成された聖人ではないひとりの人間として描かれているので、とっても共感しやすい。
被害者家族から、「どちらとも仲良くなることはできない。この家ではあなたは敵だ」とシスターが言われるところが印象的でした。
キリスト教がこうした映画の根本にはあるので、聖書や神の救いが登場するのは仕方の無いところ。
でも、モンスターが犯罪を犯すのではなく、あくまで人間が、自分達と同じ人間がそうした残酷なことをする、そうした残酷なことの存在する世界に我々は生きているという、別の意味で根本的な問いかけも、この映画は投げかけているような気がしました。
シスターが働く「希望の家」
人間に希望があるとしたら、それは人間は変ることができるということ。
様々な問題があるけれど、よい方向へ人間は変ることができる。
もちろん、悪い方向へ変ることもできる。それを選ぶのは、ひとりひとりの人間、自分自身。
シスターが死刑囚に言います。
「誰であっても、他人には敬意を払いなさい」
刑場に向かう死刑囚の精神状態を、ショーン・ペンがすごくリアルに演じていました。もちろん実際のそんな場面は見たことがありませんが、説得力のある演技でした。
さすがだなぁ~
お正月気分は抜けましたか?
私はようやく休みが取れて、初詣に行こうかなと考えています。
松の内が過ぎれば人も多少は少なくなるだろうし。
今年はのっけから波乱の幕開け。
仕事でもプライベートでも問題山積なので、神仏のご加護を受けないと(苦笑)
人生なかなか思うようにはいきません。
なんて語れるほど、人生をまだ生きてはいませんけどね。
今年こそは、どうかよい年になりますように・・・・・・
あけましておめでとうございます♪
今年もよろしくお願い申し上げます。
ただいまBSデジタルで『ソラニン』(2010年)を観てます。
宮崎あおいはやっぱウマイなぁ~