上善如水

ホークの観察日記

防災訓練の帰りにラーメン食べて

2019-09-26 12:41:43 | 介護

防災訓練でした。

うちは防災頭巾を利用者にかぶってもらい職員が誘導して建物外の避難場所に。

先日の台風15号の影響で大規模停電に見舞われた千葉県では、9月なのに冷房が使えず熱中症による高齢者の死者も出ていますからね。災害時に老人ホームの安全をどれだけ確保できるのかはどこの施設でも課題だと思います。

火災などが起きた場合、車椅子はともかく、寝たきりの人をベッドごと運び出すのは至難の業ですからね。

リクライニング式の車椅子に移乗?

時間と人手がかかりそう。

緊急時には休日で自宅にいる職員にも緊急招集の電話がかかってきます。

災害時はもちろん、施設から利用者が抜け出した、いわゆる離設者が出た場合も捜索に呼び出されます。

防災設備の点検も同時に行われ、自家発電のやり方、消化器の使い方、放水の仕方などを消防署から職員さんに来ていただき、職員が指導を受けました。

 

防災頭巾をかぶったおばあちゃんたちは「戦時中を思い出すわね」と慣れたもの。

訓練の放送「火事です、火事です」といったものや、普段と違う雰囲気に興奮するお年寄りも出ず、無事に終わることができました。

 

私は当日休みだったのですが、防災訓練は遅番と夜勤以外は基本全員参加なので休日出勤。

半日ほど休日がつぶれてなんだか損した気分。

だから帰りに本屋に寄って自分のための本を買い、回転寿司でお腹をふくらませて来ました。

休みがつぶれたんだから、せめてお金を使う口実くらいにはしないとね。

(回転寿司といいつつ写真はラーメン。最近の回転寿司のラーメンは美味しい!)

 


「介護の専門性」という研修

2019-09-20 07:33:20 | 介護

「介護の専門性」というテーマの研修を受けてきました。

講師の方がこう質問します「介護の専門性と何ですか?」

 

私はこういうの大嫌い。

 

質問が抽象的でどうとでも取れる内容。

相手の望んでいる答えじゃないと受け付けてもらえない。

質問者のさじかげん次第。

 

コンサルタントとか怪しげなセミナーでよく見かけます。

介護員はけっこう研修に出る機会があるのですが、本当に役に立つ研修にはなかなかお目にかかれません。

一般的な「マナー研修」とか「コミュニケーション研修」も同じ。アレなんで会社のお偉方って研修の成果によって報酬を払う出来高制にしないんですかね。仕事を依頼してその作品の出来を確認することなく言い値で払っちゃう。材料(研修を受ける側)が悪ければいい作品は作れない? なら研修やらない方がお互いのためじゃない?

 

ま、こんな愚痴が出るくらいひどい内容でした。

「介護の専門性」で調べるとこんなことが書かれています。

 

ー生活全般について、観察などから情報収集して、それらを統合・分析し、どのような課題、ニーズがあるのか発見したうえで、QOLを高めるための介護方法を見出していくことー (QOL=Quality of life 人生の質、どれだけ人間らしい生活や自分らしい生活が送れているかということ)

 

こんなの一字一句覚えて働いている介護士なんていませんよ(いたらゴメンなさい、私は覚えられません)

私たちが日々しているのは、トイレがうまくできない人にできることをやってもらい、できないことを手伝う。

体が麻痺して服がうまく脱げない人に、脱げるところだけ脱いでもらい、脱げないところを手伝う。

どこまでできて、どこができないのか。どういうことに困っていて、その原因は何なのか。何をしたらできないことができるようになり、これ以上悪くならないか。

 

でも講師が求めている言葉は「根拠に基づいた介護」「自立支援に向けた指導、助言」「環境整備と他職種連携」なんです。

 

そりゃ私たちだって食事形態について栄養士さんと相談するし、薬や病気の影響、皮膚状態などは看護師さんに情報あげるし、PT(理学療法士)さんからアドバイスもらったりしています。ケアマネとはケアプランについて喧々諤々するし、そういうことが他業種連携じゃないの?

確かに根拠のない(思い込みや古い知識で)介護をしている介護士さんもいるけどさ。

「根拠」て言葉がない。「指導、助言」という言葉がない。「環境整備、他業種連携」という言葉が出てこなかった。なんて言われても、内容がだいたい合っていたら、それでOKじゃない?

 

私はこの時に「できることはやってもらう」「手助けしすぎない」「必要な支援に結びつける能力」とけっこう意見を言っていたのですが、講師の人に「必要な支援に結びつけるのはケアマネの仕事じゃないの?」といわれちょっと講師の方と議論になりました。そして後で講師の方がみんなの前でこう言ったんです。

 

「根拠という言葉、指導助言という言葉、他業種連携という言葉がでてきませんでした。私がちょっと突っ込むと「違います」と言い返す人もいましたね」

 

と私のことを取り上げました。

もうね、この一言で私にとってこの研修は「ひどい内容」になりました(苦笑)

これは私の悪いところなんですが、つい自分の主張に熱くなってしまうんですよね。たかが研修と流せない。

実際のやりとりを聞いていないとどういうことかわからないと思いますが、講師の方はわざとまぜっかえして楽しんでいるような感じだったんです。こちらが説明しても「長すぎる」「もっと短く」と内容よりも言葉を重視する感じ。「他業種連携」という言葉を引き出したかったのかな?

 

そしてよくあるグループワーク、ロールプレイング。

いいんですよ、そういう手法を使うことは。

ただ圧倒的に説明不足だし、段取り悪いし、目的がわかっていない人がいるのに見切り発車。

結果グダグダな時間になってしまいました。

あーあぁ

 

結果、私にとってはとっても不愉快な研修になってしまいました。

こんなことなら一日利用者さんとゆっくり一緒に過ごした方がずっと有意義だったよ。

帰りはヤケ酒。

普段あまりお酒は飲まないのに!

案の定ビール2杯が限界でした(笑)

 


施設介護員になるとどういう生活になるのか

2019-09-12 08:44:51 | 介護

私は早番の日は朝4時に起きます。

通勤に車で40分ほどかかるのと、お弁当を作っているため。

6時30分から仕事なので5時半過ぎには家を出ます。

早番の日は残業がなければ15時すぎには帰れます。

ですから、早番の前の日は21時〜22時頃にはできるだけ寝たいのですが、夜更かしもしてしまいます。

早く寝なきゃと思うので、夜はあまり外出しません。できません。

 

遅番は22時まで。

午後からの勤務になるため、午前中は洗濯物を干したり掃除をする余裕があります。

夜勤さんへの引き継ぎが長引いたりコンビニなどに寄っていると帰宅は23時を過ぎます。

もうお風呂に入って寝るだけです。(夜食を食べたりもします)

 

夜勤は22時頃から翌朝の7時頃までの勤務です。

たいてい遅番で23時〜0時に帰った翌日なので、少し遅くまで寝ています。

昼間は買い物に行ったりもできますが、午後は少しでも昼寝をするようにしています。

なかなか昼間は眠れないですけどね。

 

夜勤明けの7時以降は休日あつかいです。

やはり眠いので朝食を食べたら寝てしまいます。

夕方頃に起きるのがいつものパターン。

それから買い物に行ったりして夕食の用意をします。

 

夜勤明け(休日あつかい)の翌日は早番勤務というのが多いので、また4時に起きなければなりません。

夕方に起きたのに、21時にまた寝るというのはけっこう難しいです。

ついつい0時近くまで起きていて、4時間ほどの睡眠時間しか取れないこともあります。

 

夜勤は平均月に4、5回あるので、休日の半分以上は夜勤明けのため夕方まで寝てしまいつぶれます。(寝ない選択肢もありますが私には無理です)

残りの休日も、たいてい次の日が早番になるので、早く寝なければなりません。

連休でもない限り、夜出歩く機会はめったにありません。

そして連休も、2連休が1ヶ月に一度あればいいほうです。

無い月もあります。

もちろん年末年始、盆も正月も勤務があります。

3連休は5年間で一度あっただけ。

4連休以上は今の施設で働きだして、病欠以外では一度もお目にかかったことがありません。

 

朝の4時に起きても、夜中の22時まで働いても、手当は何もありませんし、もちろん賃金が割増になるわけでもありません。

日曜祝日に出勤だとしても同じです。

うちの場合、年末年始だけは少し手当が出ます。

夜勤手当は1回4,000円。

 

これは私の勤めている介護施設の例なので、もっと待遇の良い所や、もっと悪い所もあります。

若い人の中には夜勤明けを含めて2連休をとってディズニーランドまで寝ないで遊びに行く人もいます(岐阜県からはけっこう時間がかかるのに)

それぞれ時間を工夫して休日を楽しんでいるので、シフト制や夜勤だからといって楽しめないわけではありません。

また夜勤もうちみたいな8時間夜勤ではなく16時間夜勤を採用している施設もたくさんあるので、それだけで休日のあつかい方が違ったりもします。

かえって他の業種に比べたら休みは多いかも知れません。

ま、ご存知の通り、不規則勤務で夜勤があって他人の命をあずかる仕事の割には給料は安いですけどね(笑)